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2016.08.20
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西澤保彦『腕貫探偵』
~実業之日本社文庫、2011年~


 神出鬼没の「市民サーヴィス課臨時出張所」を担当する、年齢不詳で、腕貫をし、「そのまんますぎる」公務員が活躍(?)するシリーズ第1弾です。本書には7編の短編が収録されています。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

―――
「腕貫探偵登場」バス停付近で死んでいたはずの男の遺体が、発見者が通報しているあいだに消えていた。そして本人のアパートであらためて見つかった理由とは?

「恋よりほかに死するものなし」運命を感じていた相手と再婚することになった予定の母親が、とつぜんふさぎ込んでしまったのはなぜ?

「化かし合い、愛し合い」別れそうになっていた彼女とよりを戻せそうになり有頂天の男に、腕貫探偵が示唆する真相は?

「喪失の扉」ある年度の学生証を自分の家に持って帰ってきた男。その行為自体の記憶もなかったが、なぜ男はそのようなことをしたのか?

「すべてひとりで死ぬ女」十分なお金を持っていたはずなのに、食べたかったはずのメニューを食べずにそそくさと店を出て行った女の真意とは?

「スクランブル・カンパニィ」「鬼畜兄弟」とあだ名される二人の社員が、二人とも逮捕されてしまった背景とは?

「明日を覗く窓」展覧会の片付けの際、去年の展示品のための箱が空いたまま残っていた。必ず絵と箱を照合して片付けるはずなのに、なぜ空き箱が残っていたのか?
―――

 第一話や第四話など、殺人事件を捜査する話もありますが、基本的にはいわゆる「日常の謎」もののミステリとなっています。
 第一話から、軽快な文体で読みやすく、解決編も今までにないようなパターンで、物語を楽しみながら読み進めました。
 軽めの話ばかりでなく、重たい読後感の短編も収録されていて、バラエティに富んでいます。
 特に第一話など、探偵の口数がここまで少ないミステリはなかなかないと思います。
 面白かったです。





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Last updated  2016.08.20 21:54:21
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 シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
 のぽねこ@ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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