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2017.04.01
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筒井康隆『三丁目が戦争です』
~講談社青い鳥文庫、2003年~


 筒井康隆さんによるSF童話が4編収録された作品集です。
 まずは、簡単にそれぞれの内容紹介をしたうえで、感想を。

―――
「3丁目が戦争です」小学六年生の男の子もおそれる小学一年生の女の子、山田月子に、自分は負けないぞ―。毅然とした態度をとったシンスケくんですが、月子が友達を連れて乱暴をはたらいたところから、団地組の大人と住宅地組の大人も巻き込み、やがて戦争につながっていく…。
「地球はおおさわぎ」宇宙からやってきた、口をきく鉱物、シリコニイが、地球の石や鉱物を動けるようにしたものだから、さあ大変。西郷さんや大仏たちがあちこちで動きだし…。
「赤ちゃんかいぶつ ベビラ!」さらわれた赤ちゃんが、いろいろあって巨大なかいぶつに大変身。車や電車がおもちゃにされてしまいます。
「うちゅうをどんどんどこまでも」博物館にある宇宙船に無断で乗り込み、宇宙に出発したトモちゃんとキムちゃんですが、地球への帰り方が分からず、どんどん宇宙を突き進みます。やがて「ここから先はだれもはいれません」という立て看板が現れて…。
―――

 表題作では、主人公のある心変わりのシーンが印象的です。それをふまえたラストも、淡々とした口調だからこそ、なんとも重たい気持ちになります。
 そしてこのラストと、「うちゅうをどんどんどこまでも」のラストの対比も、どこか思わせぶりな気がします。
 第2話と第3話は、はちゃめちゃな展開が楽しい物語です。
 童話ながら、筒井さん節があちこちにうかがえて、楽しめる一冊です。

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Last updated  2017.04.01 10:46:06
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