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2017.05.17
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北山猛邦『人魚姫 探偵グリムの手稿』
~徳間文庫、2016年~


 『「クロック城」殺人事件』でメフィスト賞を受賞しデビューした北山猛邦さんの、ノンシリーズの長編です。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

―――
 父を亡くしたハンスが、形見の人形を探していると、父の死の日に目撃した「死神」に声をかけられる。ルートヴィッヒ・エミール・グリムと名乗るその男は、決して自分に危害を加えそうではなかった。そして、ルートヴィッヒとともに人形を探していると、二人は人魚に出会う。
 人魚――セレナは、離宮に行こうとしていた。王子に恋をした彼女の妹が、自分の声と引き替えに、人間となり、王子に仕えていた。しかし、王子の結婚が決まり、彼女が海の泡となって消えた後、王子は密室状況で死んでいたという。セレナは、妹は決して王子を殺していないが、その嫌疑をかけられているという。そして妹の嫌疑を晴らすため、自らの心臓と引き替えに人間になり、離宮に乗り込もうとしていた。
 ハンスは、ルートヴィッヒとともに、セレナに協力することにする。
―――

 これは面白かったです。
 セレナが魔女との契約により、一週間以内に妹の嫌疑を晴らさないと命が失われてしまうという、時間の制約の中で、三人は事件の真相を解明できるのか。はらはらしながら読み進めます。
 アンデルセンと、グリム(童話を描いた兄弟のさらに弟で、画家)、そして人魚が、違和感なく共存する世界ですが、事件の解明は、さすが北山さん。きちんと説明されるので、安心して楽しめます。
 グリムが画家で、ハンス、セレナたちの笑顔を絵にしたいというのがとても素敵でした。同時に、画家として、事件の状況を絵にしながら把握していくというのも秀逸だと感じました。これは面白いと思いました。
 あらためて、今後も北山さんの作品を読んでいきたいと思います。

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Last updated  2017.05.17 22:17:31
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