1443522 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

のぽねこミステリ館

PR

Profile


のぽねこ

Calendar

2019.07.06
XML

高田崇史『QED~ortus~白山の頻闇』
~講談社ノベルス、2017年~

 

 QEDシリーズ最新作です。2編の中編が収録されています。

 

 表題作「QED~ortus~白山の頻闇」では、棚旗奈々さんの妹、沙織さんを訪ねて、奈々さんと桑原崇さんが金沢を訪れます。

歴史上の謎は、白山信仰です。そこにまつられる、『日本書紀』に一行だけ現れ『古事記』には描かれもしない菊理媛(くくりひめ)神の正体と、『日本書紀』で彼女が何かを告げた、その意味とは。

事件は、沙織さんの夫の兄が、殺人事件の容疑者とされてしまいます。地元の名士が首を斬られ、遺体が流されていました。果たして、犯人の意図とは。

 

 併録された「QED~ortus~江戸の弥生闇」は、奈々さんが大学1年生の頃の話。彼女が有事に誘われ、オカルト研究会に入会することになります。少し前に出会っていた崇さんと、ここで再会を果たします。研究会のメンバーで、マンションで謎の死を遂げた女性の幽霊が出るという噂がある寺に行こうという話になりますが、崇さんは反対で。

 一方歴史上の謎は、その寺にまつわる、吉原の遊女たちについて。厳しい境遇にあった彼女たちが吉原を出る方法は、わずか3つだけでした。年季奉公を終えるか、身請けされるか、死後に寺に投げ込まれるか…。そんな中、わずかな期間で年季奉公を終え、境遇が不詳の遊女がいました。果たして、彼女はなぜわずかな期間で奉公を終えたとされたのか。

 

 以上が、簡単な概要です。表題作読了後、​『QED 出雲神伝説』​所収の短編「QED~flumen出雲大遷宮~」に目を通し、いろんなことがつながるとともに、泣けてきました。

 ​『QED 伊勢の曙光』​で本編は完結とされていますが、その後もこういった形でシリーズ続編が読めるのはとても嬉しいことです。さらなる続編が刊行されることを祈っています。

 

・た行の作家一覧へ







Last updated  2019.07.06 22:14:43
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(た行の作家)] カテゴリの最新記事


Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

My favorites♪ torezuさん
姫君~家族 初月1467さん
偏った書評ブログ mnmn131313mnmnさん
海砂のつらつら日記 kaisa21さん

Comments

 のぽねこ@ シモンさんへ コメントありがとうございます。 記事に…
 シモン@ Re:西洋中世学会『西洋中世研究』11(05/23) コロナ禍で、投稿がご無沙汰になってしま…

Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.