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2020.01.18
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G・K・チェスタトン(中村保男訳)『ブラウン神父の不信』

~創元推理文庫、1982年~

 

 ブラウン神父シリーズ第3弾。全8編の短編が収録されています。

 それでは、簡単にそれぞれの内容紹介と感想を。

 

―――

「ブラウン神父の復活」南米を訪れていたブラウン神父が、何者かに襲われる。果たして彼らの目的は。

「天の矢」コプトの杯の所有者は、その呪いの犠牲になるという。三番目の所有者となった男も、矢に刺されて命を落とす。しかし、彼を矢で射るのは不可能な状況だった。

「犬のお告げ」あずまやで一人でいた老人が殺された。あずまやに至る道は衆人環視の状況にあり、誰も訪れている者はいないはずだった。その頃、海を訪れていた親族は、連れていた犬がいつもとは違う動きをするのを見ていた。果たして犬は老人の死を告げていたのか。

「ムーン・クレサントの奇跡」実業家が、ムーン・クレサントという高層建物の部屋から消失し、建物そばの公園の木の枝で、首を吊って死んでいた。事件の直前、建物裏の路地で響いた銃声の意味とは。

「金の十字架の呪い」呪いの十字架を研究する研究者に脅迫状が送られるようになった。男は船で、現在十字架があるという場所へと向かう。その他の客を怪しむ男だが、遺跡では呪いのせいと思われるような事件が起こり…。

「翼ある剣」3人の息子ではなく、助けた捨て子、ストレークに全財産を遺して死んだ男。ストレークは父をだましたのだと憤る3人だが、2人が不可解な状況で命を落としていく。最後の一人の元を訪れた神父だが、まるで雪の密室のような状況で事件が起こる。

「ダーナウェイ家の呪い」半地下で暮らすダーナウェイ家に、令嬢の婚約者が訪れる。しかし、男は、一族に伝わる呪いどおりの風貌で、親族も関係者も、何かが起こるのではないかと危惧する。ブラウン神父の助言どおりに呪いの回避につとめるも、密室状況での事件が起こる。

「ギデオン・ワイズの亡霊」対立する2つのグループがあり、片方のグループのメンバーが全員怪死を遂げたという。その中の人物の亡霊を見たという証言者の意図とは。

―――

 

 本書を読んだのは不本意なくらい忙しい時期で、正直よく分からない物語もありました。

 とはいえ、楽しく読めた作品も多いです。まず、冒頭の「ブラウン神父の復活」。原著は、2冊目から12年を経て刊行されたそうで、この物語が冒頭に置かれています。ブラウン神父を襲った犯人の意図とは。ブラウン神父は何に驚いたのか。興味深い謎が提示されます。

 いわゆる密室ものが多いのも嬉しいです。衆人環視の密室である「犬のお告げ」では、犬の謎の行動から事件が解明されるという、面白い趣向です。。密室状況の部屋からの消失と別の場所での遺体発見という、かなり大がかりな謎を提示する「ムーン・クレサントの奇跡」も秀逸。これは面白いです。「翼ある剣」も意外な真相ですが、これは今の私には色々分からない点がありました。

 

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Last updated  2020.01.18 23:09:35
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