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2020.01.29
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ロバート・S・ロペス(宮松浩憲訳)『中世の商業革命 ヨーロッパ950-1350

(Robert S. Ropez, The Commercial Revolution of the Middle Ages, 950-1350, Cambridge University Press, 1976)

~法政大学出版局、2007年~ 

 著者のロペス(1910-1986)はジェノヴァ生まれ、ミラノ大学で学び講師を務めた後、アメリカに移住し、博士号を取得し直しコロンビア大学勤務を経て、イェール大学で中世史講座の発展に尽力した研究者です。その経歴と主著は本書の訳者あとがきに詳細に示されています。

 訳者の宮松先生については、既に何冊か本ブログでも紹介したことがあります。

 商業革命は、辞典などで「15世紀末の新大陸、新航路の発見によってひき起こされたヨーロッパ商業体系、ひいてはその経済構造における一大変革」(京大西洋史辞典編纂会編『新編 西洋史辞典 改訂増補』東京創元社、1993年)を指すものと使われてきましたが、本書はそれが中世に起きていたとする見解を示します。

 本書の構成は次のとおりです。

 

―――

凡例

序文

 

第一章 先行する古代ローマと蛮族の時代

第二章 自給自足農業の発達

第三章 商業革命の離陸

第四章 商業化の不均等発展

第五章 手工業と機械工業のあいだで

第六章 農業社会の対応

 

訳者あとがき

読書案内

索引

―――

 

 中世の状況を論じる前段階として、第一章は先行するローマ時代の状況を描きます。

 第二章で、商業革命の前提となる農業の状況を描き、第三章・第四章が本題となります。第五章は工業について論じます。第六章は、商業革命が農業(社会)に与えた影響を論じることで、第二章と対をなしています。

 特に興味深く感じたのは、ユダヤ人とイタリア人が商業革命に重要な役割を果たしたという指摘(第三章第二節、第三節)と、産業革命ほどの進展はなかったものの、中世においては「前産業革命的発展」があったとする議論です(第五章)。

 不本意ながら多忙のため、寝る前に少しずつしか読み進めることができなかったため、簡単なメモのみとしておきます。

 

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Last updated  2020.01.29 22:06:58
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