カテゴリ:本の感想(あ行の作家)
~幻冬舎文庫、2017年~
桑原銀次郎シリーズ(?)の長編小説です。 それでは、簡単に内容紹介と感想を。
――― ミステリ作家の西野冴子は、友人の亜美とよく会うようになる。しかし、亜美にタケルという恋人ができ、その軽薄な様子を不審に感じ始める。 そんな中、冴子に一通のファンレターが届く。タケルという名の男にストーカーをされた隣人が自殺したというのだ。手紙に描かれたタケルの描写は、冴子が知るタケルと同じだった。 手紙を送ってきたファンと会い、調べを進めるうちに、今度は白石唯という女性から、一冊の本が送られる。泉堂莉菜『鈴木家殺人事件の真実』というその本には、タケルの過去が描かれているようだった。冴子は、タケルの周辺で起こる多くの死の謎をさぐっていくが…。 ―――
これは、思いがけない結末に至ります。ただ、本作だけだとどうももやもやしたものが残ります。 本書の読了後、この続編というかサイドストーリーというか、本書の登場人物たちによる別に視点から描かれた連作短編集『十五年目の復讐』を読み始めました。そこには、本書のいくつかのシーンが描かれており、お互いに補完しあう作品のように思われます。『十五年目の復讐』も読み終えるのが楽しみです。
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Last updated
2020.02.26 22:53:05
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