1377351 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

のぽねこミステリ館

PR

Profile


のぽねこ

Calendar

2020.02.29
XML


浦賀和宏『十五年目の復讐』

~幻冬舎文庫、2018年~

 

前回紹介した​『Mの女』​と対をなす作品。続編に相当する話もありますが、『Mの女』を関係者の別の観点から描いた話もあります。4話が収録されています。

それでは、簡単に内容紹介と感想を。

 

―――

「第一話 スミレ色の手紙」ストレス発散に、自分が不快に思った人に対して、嫌がらせの手紙を送っていた主婦だが、隣人に手紙を送った後、その隣人が首を吊って死んでいるのが見つかった。真偽は不明なまま不倫を告発する手紙を送ったが、それがきっかけだったのかと慌てる主婦だが、隣人にはタケルというストーカーがいたことを隣人の友人、白石唯から聞く。そして白石の言葉で、自分がファンのミステリ作家、西野冴子に助言を求める手紙を書くこととなる。

 

「第二話 生まれなかった子供たち」西野冴子のいとこの男の妻が、階段から落ちてしまい、おなかの中の子どもは助からなかった。彼女は、誰かに突き落とされたような気がするという。男は、妻とバーベキューに行ったとき、タケルという男が妻と話していたことを思い出し、彼を疑い始める。一方、なぜかバーベキューの場にやってきた、不倫相手の白石唯の言動にも不安を覚え始める。

 

「第三話 月の裏文明委員会」編集者の男は、担当している作家、浦田和男が『地球平面委員会』の続編として概要を作ってきた『月の裏文明委員会』を読み、衝撃を受ける。男が不倫していた女が、シングルマザーとして男のそばに引っ越してくるというその内容は、そのまま編集者にあてはまる状況だった。浦田は、ファンの女性が案を出してくれたというのだが…。

 

「第四話 十五年目の復讐」桑原銀次郎は、西野冴子が逮捕された事件について、西野は冤罪ではないかとにらんでいた。関係者にインタビューをし、その裏付けを進めていくが…。

―――

 

 もともと、電子書籍で「メタモルフォーゼの女」シリーズとして発表されていた3作に、最後の「第四話」を書き下ろしで追加した作品集です。

第三話までが『Mの女』のサイドストーリーで、結末が第四話で描かれます。第三話までも、一話ずつ、意外な真相も示されています。

桑原銀次郎さんも大活躍ですね。

 

・あ行の作家一覧へ







Last updated  2020.02.29 23:33:50
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(あ行の作家)] カテゴリの最新記事


Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

『君の膵臓をたべた… yasukun0402さん

My favorites♪ torezuさん
姫君~家族 初月1467さん
偏った書評ブログ mnmn131313mnmnさん

Comments

 のぽねこ@ シモンさんへ New! コメントありがとうございます。 記事に…
 シモン@ Re:西洋中世学会『西洋中世研究』11(05/23) コロナ禍で、投稿がご無沙汰になってしま…

Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.