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のぽねこミステリ館

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2020.08.01
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John Frederick Hinnebusch, The Historia Occidentalis of Jacques de Vitry. A Critical Edition, The University of Fribourg Switzerland,1972

 

 このブログで何度か紹介している、12世紀末頃~13世紀半ばにかけて活躍した聖職者ジャック・ド・ヴィトリ(1160/701240)による『西方の歴史』の校訂版です。

 この史料は、ジャックの同時代のパリ大学の状況や、ジャックとつながりのある説教師たち、黎明期のフランシスコ会も含む種々の修道会の様子などを描いており、多くの研究に使われています。

 本書の構成は次のとおりです(拙訳)。

 

―――

前書き

参考文献一覧

文献略号

略号

 

第1部 序論

 第1章 ジャック・ド・ヴィトリの生涯と著作

  A.ジャック・ド・ヴィトリの生涯

  B.ジャック・ド・ヴィトリの著作

  C.歴史家としてのジャック・ド・ヴィトリ

 第2章 『西方の歴史』

  A.執筆時期

  B.『西方の歴史』の構造

  C.『西方の歴史』の特徴

  D.『西方の歴史』の典拠

 第3章 校訂の基礎と原則

  A.写本伝承と系統

  B.テクスト校訂に関する原則

第2部 『西方の歴史』のテクスト

第3部 付録

 A.B写本、K写本及びP写本間の章題と章番号の対応表

 B.『西方の歴史』における例話と逸話

 C.人物、地名に関する注釈

 

索引

―――

 

 第1部第1章は、ジャック・ド・ヴィトリの経歴と著作を要点よくまとめており、ジャック・ド・ヴィトリに関する研究ではしばしば参照されています。

 第2部のテクストはラテン語です。全ては目を通していません。この史料にはフランス語訳もあり(Jacuqes de Vitry (tr, par Gaston Duchet-Suchaux, Introduction et notes par Jean Longère), Histoire occidentale. Historia occidentalis (Tableau de l'Occident au XIIIe siècle), Paris, Les Éditions du Cerf,1997)、気になる箇所は少し読んでいる程度です。


 第3部の付録では、この史料に登場するあまりメジャーでない人物や修道会について、概要が紹介されるとともに、その事項に関する詳細な参考文献目録もついていて、たいへん勉強になります。(事項によっては概要はなく参考文献のみの掲載。)

 

 先にフランス語訳を紹介しましたが、Jessalynn Birdという研究者が、この史料の英訳を準備しているとのこと(Jessalynn Bird, “The Religious’ Role in a Post-Fourth-Lateran World: Jacques de Vitry’s Sermones ad status and Historia Occidentalis”, in ​Carolyn Muessig (ed.), Medieval Monastic Preaching, Brill, 1998​, p.209-229 (at p. 209))。20年以上も前の論文の記載ですが、いつ出るかとずっと心待ちにしています。

2020.04.25読了)

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Last updated  2020.08.01 23:02:10
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