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2020.12.24
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米澤穂信『いまさら翼といわれても』
~角川文庫、2019年~

 折木奉太郎さんの所属する古典部のメンバーが活躍する、古典部シリーズ第6弾。今回は、折木さんの過去のエピソードなどが語られる短編集です。6編の短編が収録されています。
 それでは、簡単にそれぞれの内容紹介と、感想を。

―――
「箱の中の欠落」福部里志が手伝った生徒会長の選挙後、各クラスから集まった票は、在校生の人数分よりも多かった。どうしてそんなことが起こったのか、里志は折木を散歩に誘い、相談をもちかける。
「鏡には映らない」旧友に出会った伊原摩耶花は、中学生の頃の嫌な記憶を思い出す。卒業制作で作った鏡のフレームで、折木の班は完全にデザインを無視した、手抜きのようなパーツを提出した。彼(の班)は、なぜ手抜きをしたのか。
「連峰は晴れているか」中学生の頃の先生がヘリコプターが好きだと言っていたエピソードを語る折木に、伊原と福部はそれを否定するエピソードを語る。先生がヘリコプター好きと言っていた理由とは。
「わたしたちの伝説の一冊」伊原が掛け持ちで入っている漫画研究部は、読むだけ派と描く派で対立していた。描く派の友人が、伊原に同人誌への参加をもちかける。しかし、同人誌のための漫画を準備している中で、伊原は何者かにノートを盗まれてしまい…。
「長い休日」千反田えるに、「やらなくていいことならやらない」のモットーはいつから言っているのか聞かれた折木は、小学生の頃のエピソードを披露する。
「いまさら翼といわれても」合唱祭に出るはずの千反田えるが、会場の待合室からいなくなってしまった。手伝いに行っていた伊原から連絡を受けた折木は、彼女がどこに行ってしまったのか、推理を進めるが…。
―――

 これは面白かったです。特に印象に残ったのは「鏡には映らない」。伊原さんの一人称で語られるのも新鮮で、また真相も辛さとともに折木さんのかっこよさが感じられる作品です。
 同じく「長い休日」も、折木さんの過去のエピソードを描きます。珍しく折木さんが自分のことを多く語ります。
 文庫背表紙の紹介のとおり、古典部の「メンバーの新たな一面に出会」える短編集です。

2020.07.23読了)

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Last updated  2020.12.24 23:15:45
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