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川端康成『千羽鶴』 ~新潮文庫、1967年~ 川端康成さんによる長編小説です。
それでは、簡単に内容紹介と感想を。 ――― 亡き父の情人だったちか子主催の茶会に誘われ、その場を訪れた菊治は、二人の令嬢と出会う。桃色のちりめんに白の千羽鶴の風呂敷を持った令嬢を、特に美しく思ったが、その令嬢―稲村令嬢を、ちか子は菊治に紹介しようとしていた。 茶会には、同じく父の情人だった太田夫人とその娘も参加していた。ちか子は太田夫人を毛嫌いしており、露骨に稲村令嬢が菊治にお茶をたてるようにするなど、菊治にはいたたまれないような時間となった。 お茶会を終えた後、菊治は太田夫人と話をする。そのまま二人は、宿で一夜を明かすことになってしまい…。 ――― 図々しく屋敷に入ってきて茶室を整えるちか子さんへの反発や、稲村令嬢への思い、太田夫人への独特の思いやその娘への罪悪感など、菊治さんの様々な感情が描かれていきます。 前回読んだ『みずうみ』よりは読みやすかったです。
(2021.07.23読了)
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