カテゴリ:教養・学術書(西洋史以外)
・スローフードの提唱者=カルロ・ペトリーニ(1949-)(51頁) (2022.02.26読了) ・その他教養一覧へ
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こんにちは。
今回は、中世ヨーロッパ史やミステリといったいつもの?のぽねこさんのジャンルを離れて、民俗学の書籍の紹介ですね。 民俗学といえば柳田國男が真っ先に頭に浮かびます。「日本人とは何か」を探求するために、フィールドワークを実施した多分日本で最初の人だったと思います。その手法は、文化人類学者の梅棹忠夫先生とか山口昌男先生にも引き継がれ、おそらく現代にも脈々と受け継がれているのではと創造します。 菊池先生は、やや強引に柳田國男を20世紀の代表とすれば21世紀民俗学的な捉え方をされていますね。アルバイトの体験や、オンラインショップといった題材が、ちょっと古い「近代」の民俗学を「現代」のものにしてくれていますね。 菊池先生の所属する京大人文研といえば、左京区北白川小倉町、学生時代にその至近で過ごした私にとっては(理系でしたが)懐かしい場所です。近くには大川橋蔵邸もあり、湯川秀樹先生の弟である小川環樹先生の姿も時々拝見する「昭和」な場所でしたが、日々進化する令和の人文研の空気が感じられる一冊のようですね。是非手に取ってみようと思います。 今回も、良書のご紹介ありがとうございました。 (2022.04.01 15:59:44)
コメントありがとうございます。
久々に民俗学に関する書籍を読みましたが、中世ヨーロッパ史以外の本を読むのもいろいろと刺激があり、大変勉強になりました。(最近だと言語学も面白かったです。) もちろん、本書でも柳田國男には言及があり、そうした伝統を踏まえたうえでの新しい民俗学の提示のように思えました。 文化人類学に関する文献はほとんど読んだことがありませんが、またいずれ挑戦してみたいと思っています。 あらためて、あたたかいコメントをありがとうございました。 (2022.04.02 22:25:59) |
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