高田崇史『QED 天河伝説、桜舞い』
~講談社ノベルス、2026年~
QEDシリーズの最新刊です。
桑原崇さんを、お花見に誘った棚旗奈々さんですが、例によってお花見どころか、吉野の神社めぐりに行くことになります。
現地に、奈々さんの妹、沙織さんの後輩―五條咲月さんが経営している旅館がありますが、そこでは咲月さんのお姉さんが自殺をされたとのことで、現在は休館中とのこと。しかし、沙織さんの夫で崇さんたちの友人、小松崎さんも、お悔やみのため、現地に一緒に行くことになります。
今回は、世阿弥はなぜ能の大家でありながら晩年は冷遇されたのか。そして楠木正成をめぐる謎が語られます。
…という表題作に加え、巻末には「桑原崇の「鬼学入門」」という短編が収録されています。
ある事情から、「鬼」について知りたいという沙織さんの息子、大地くんに、崇さんが「鬼」について語ります。
これまでのQEDシリーズで語られてきた「鬼」について、平易な語り口でまとめられていて、こちらも面白いです。
2025年に続き、今年も1月にQEDの新刊が刊行されたことを、まず嬉しく思います。
今作も興味深く読みました。
(2026.02.08読了)
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