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のぽねこミステリ館

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西洋史関連(雑記)

2009.12.31
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 年末ということで、2009年に記事をアップした西洋史関連文献のリストです。
 番号は読んだ順番で、印象に残った文献に☆をつけています。

(A.書籍編)

1.ジョルジュ・デュビー(松村剛訳)『歴史は続く』白水社、1993年

2.Michel Pastoureau, Traite d'heraldique, pp. 59-65 : Livre I, chapitre III "Le temps des herauts d'armes (vers 1320-vers 1560)"
(ミシェル・パストゥロー『紋章学概論』第1巻第3章「紋章官の時代(1320頃-1560頃)」)

3.浜本隆志/伊藤誠宏編『色彩の魔力―文化史・美学・心理学的アプローチ』明石書店、2005年

4.渡辺節夫編『歴史学と現代社会―パリの歴史家たちとの対話―』山川出版社、2000年

☆5.レオポール・ジェニコ(森本芳樹監修/大嶋誠・斎藤絅子・佐藤彰一・丹下栄訳)『歴史学の伝統と革新―ベルギー中世史学による寄与―』九州大学出版会、1984年

6.河原温『都市の創造力(ヨーロッパの中世2)』岩波書店、2009年

7.J・ル=ゴフ/A・コルバンほか(小倉孝誠/後平隆/後平澪子訳)『世界で一番美しい愛の歴史』藤原書店、2004年

8.J=L・フランドラン(蔵持不三也/野池恵子訳)『農民の愛と性―新しい愛の歴史学―』白水社、1989年

9.関哲行『旅する人びと(ヨーロッパの中世4)』岩波書店、2009年

☆10.Michel Pastoureau (Translated from the French by Jody Gladding), Black. The History of a Color, Princeton University Press, 2008
(Michel Pastoureau, Noir, histoire d'une couleur, Seuil, 2008)

(ミシェル・パストゥロー『黒―ある色の歴史―』(英訳版))

11.エマニュエル・ル=ロワ=ラデュリ(稲垣文雄訳)『気候の歴史』藤原書店、2000年

12.ジャン=ルイ・フランドラン(宮原信訳)『性と歴史』新評論、1987年

13.小澤実/薩摩秀登/林邦夫『辺境のダイナミズム(ヨーロッパの中世3)』岩波書店、2009年

14.原野昇/木俣元一『芸術のトポス(ヨーロッパの中世7)』岩波書店、2009年

15.クロディーヌ・ファーブル=ヴァサス(宇京らいぞう訳)『豚の文化誌―ユダヤ人とキリスト教徒』柏書房、2000年

16.マルク・ブロック(河野健二ほか訳)『フランス農村史の基本性格』創文社、1959年

17.マルク・ブロック(高橋清徳訳)『比較史の方法』創文社、1978年

18.アラン・コルバン(小倉和子訳)『感性の歴史家アラン・コルバン』藤原書店、2001年

19.E・ル=ロワ=ラデュリ(樺山紘一他訳)『新しい歴史―歴史人類学への道―〔新版〕』藤原書店、1991年

20.堀越宏一『ものと技術の弁証法(ヨーロッパの中世5)』岩波書店、2009年

21.ジャック・ル・ゴフ(前田耕作監訳/川崎万里訳)『子どもたちに語るヨーロッパ史』ちくま学芸文庫、2009年

22.Michel Pasoureau, Les Sceaux (Typologie des sources du Moyen Age occidental Fasc. 36), Brepols, 1981
(ミシェル・パストゥロー『印章(西欧中世史料類型第36分冊)』)

23.ロベール・ドロール(長谷川明・池田啓監修)『象の物語―神話から現代まで―』創元社、1993年

24.ジャクリーヌ・ド・ブルゴワン(池上俊一監訳/南條郁子訳)『暦の歴史』創元社、2001年

25.中務哲郎『イソップ寓話の世界』ちくま新書、1996年

26.ジャン=クロード・シュミット(松村剛訳)『中世の身ぶり』みすず書房、1996年

27.デュビー/コルバンほか『愛と結婚とセクシュアリテの歴史―増補・愛とセクシュアリテの歴史』新曜社、1993年

28.樺山紘一『中世の路上から』王国社、1986年

29.樺山紘一『ローマは一日にしてならず―世界史のことば―』岩波ジュニア新書、1985年

(B.論文編)

1.Jacques Voisenet, "Animalite et mepris du monde (Ve-XIe siecle)"
dans Jacques Berlioz et Marie Anne Polo de Beaulieu (dir), L'animal exemplaire au Moyen Age ― Ve - XVe siecle, Presses Universitaires de Rennes, 1999, pp. 29-40.

(ジャック・ヴォワズネ「獣性と世俗の軽蔑―5世紀から11世紀」)

☆2.Michel Pastoureau, "L'homme et le porc : Une histoire symbolique"
dans Michel Pastoureau, Couleurs, Images, Symboles. Etudes d'histoire et d'anthropologie, Paris, Le Leopard d'Or, 1989, pp. 237-282.

( ミシェル・パストゥロー「人間と豚―ひとつの象徴史」)

3.Paula Clarke, "The Mentality of a Used-Clothes Dealer of the XVth Century"
in Pierre Boglioni et.al. ed., Le petit peuple dans l'Occident medieval. Terminologies, perceptions, realites, Paris, 2003, pp. 499-507.

(ポーラ・クラーク「15世紀のある古着商の心性」)

4.Bernadette Filotas, "Popular Religion in Early Medieval Pastoral Literature"
in Pierre Boglioni et.al. ed., Le petit peuple dans l'Occident medieval. Terminologies, perceptions, realites, Paris, 2003, pp. 535-548.

(ベルナデット・フィロータス「初期中世司牧文学における民間宗教」)

ーーー

 こうしてリストにしてみると、今年もそれなりに読めたなぁという印象です。
実際には、自分の研究に関する論文はこの他にも読み進めているのですが、あまりに専門的な論文の記事を書くのは、このブログの趣旨にはそぐわないのでは、と思い、それらについての記事を書いていません。いつか、自分なりに整理して、記事にも書いてみたいと思っているのですが…(記事以前に論文にもまとめられたら、と考えています)。
 今年は動物や環境の歴史についての文献を読み進めたい、と思っていたのですが、実際にはとりとめもなく読んだ一年になりました(『気候の歴史』など、目標にしていた文献もいくつか読みましたが…)。
 研究関連でいえば、今月末には今年発足した西洋中世学会の機関誌『西洋中世研究』創刊号が届きました。これからも西洋中世の勉強を続けていこうという思いが強まります。






Last updated  2009.12.31 11:34:57
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2009.06.30
 2009年4月、西洋中世学会が発足しました。それ以前から準備が始められていて、2008年度には会員の募集があり、当時さっそく会員になりました。研究者・学生に限らず、西洋中世史に関心がある方ならだれでも参加できるということで、よろこんで登録したのでした。
 そして、2009年6月27日(土)~28(日)、東京大学駒場キャンパスで、第一回大会が開催されました。
 私は、月曜日は夏休みをもらって、大会に参加してきました。というんで、まずこの記事では、学会の感想を書きたいと思います。

 初日は、自由発表が行われました。以下の6人の方が発表されました(敬称略)。

1.平井真希子「カリクストゥス写本の2人の写譜者―両者の関係についての仮説」
2.辻部(藤川)亮子「「宮廷風恋愛詩」のメタテクストとしての「問答歌」読解の試み」
3.山本潤「『ニーベルンゲンの歌』と『哀歌』の写本伝承」
4.古城真由美「仲裁にみる15世紀イングランド地域社会」
5.今井澄子「15世紀フランドル絵画におけるヴィジョン表現:中世末期のキリスト教社会におけるイメージの役割をめぐる一考察」
6.白幡俊輔「15世紀におけるイタリア傭兵隊長の実像」

 このように、実に幅広いテーマの発表が行われました。特に興味深かった報告についてのみ、簡単にメモしておきます。
 1,3の報告はテクストの内容分析だけでなく、徹底的に写本がいかに記されているかを分析されていて、そういう見方があるのかと勉強になりました。
 2は、いままであまり注目されていない「問答歌」という史料の内容分析を通して、それが「宮廷風恋愛詩」の矛盾を批判をしながら、実は「宮廷風恋愛詩」の活性化(再生)を図ろうとしていることを明らかにする報告でした。ここで紹介された史料自体も面白く、興味深く拝聴しました。

 二日目はシンポジウムで、樺山紘一先生の基調講演が行われた後、5つの報告が行われました。以下のような内容でした(敬称略)。

基調講演:樺山紘一「中世はどのようにして発明されたか」
1.甚野尚志「十二世紀ルネサンスの精神」
2.山内志郎「中世哲学と情念論の系譜」
3.久木田直江「ランカスター公ヘンリーの『聖なる治癒の書』―中世末の霊性と病の治療―」
4.鼓みどり「21世紀の中世美術史研究」
5.那須輝彦「中世音楽研究~その足跡と現状~」

 こちらも、特に興味深かった点についてメモしておきます。
 まず、樺山先生の講演がとても魅力的でした。「中世」概念が、相対的な観点の中でつくられたという背景をなぞった上で、中世概念を理解するための6つの視点を指摘されます。たとえば、輝かしい古代→亡失の中世→ルネサンスでの再生、というような「再生」としての見方、などなど…。そしてそれらの見方が、領域によっては妥当性をもつという指摘もありました。この記事では簡単にしか書きませんが、「中世とは何か」を考えるひとつの枠組みを示しておられるように思いました。

 その後の報告も、どれも興味深かったのですが、特に那須先生のご報告はお話もうまく、内容も分かりやすく、とても興味深く楽しく拝聴しました。
 初日、二日目の報告をとおして、今回の大会で特徴的だと思うのは、音楽、美術、文学といった、周辺諸科学の知見がふんだんに取り入れられた、学際的な方向性をもつことだと思います。初日、二日目と、報告のなかで中世音楽にふれられたのがとても印象的でしたが、個人的には中世の音楽についての勉強をほぼ全くしてきていないため、音楽が二日とも取り上げられていたのが新鮮でした。

 あとは若干ミーハー的な感想になりますが、西洋中世史研究の第一線で活躍されておられる著名な先生方がとうぜんながらたくさんいらしていて、とても知的な刺激に満ちた二日間でした。






Last updated  2009.06.30 06:40:15
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2008.12.31

 さて、書籍編に続いて、今年記事を書いた西洋史関連の論文について、時系列順でリストを作っておきます。なお、すでに書籍編で紹介した書籍に収録されている論文や章についてもここに挙げています。
 番号は今年記事を書いた順番で、印象に残った文献には番号の前に☆をつけています。

 1.Michel Pastoureau, "Cote vert et cote gris. S'asseoir a la Bibliotheque nationale, travailler, lire, ecrire, dormir, rever, se souvenir d'avoir aime"
dans Michel Pastoureau, Figures et Couleurs : Etude sur la symbolique et la sensibilite medievales, Paris, 1986, pp. 235-240.
(ミシェル・パストゥロー「緑色の側と灰色の側―国立図書館に座り、仕事し、読書し、書き、眠り、夢を見、愛したことを思い出す」同『図柄と色彩―中世の象徴と感性に関する研究』所収)

 2.Michel Pastoureau, "Arthur, Lancelot, Perceval et autres"
dans Michel Pastoureau, Figures et Couleurs : Etude sur la symbolique et la sensibilite medievales, Paris, 1986, pp. 177-182.
(ミシェル・パストゥロー「アルテュール、ランスロ、ペルスヴァル、その他の英雄」同『図柄と色彩―中世の象徴と感性に関する研究』所収)

☆3.宮松浩憲「鉄とその象徴性―歴史人名学からの問いかけ―」
『久留米大学産業経済研究』45-1、2004年、205-220頁

 4.ジョルジュ・デュビー「歴史認識における座標軸の転換」
(Georges Duby, "Les orientations recentes des recherches historiques en France")
ジャック・ルゴフほか(二宮宏之編訳)『歴史・文化・表象―アナール派と歴史人類学―』岩波書店、1999年、1-13頁

 5.ジャック・ル・ゴフ「歴史学と民族学の現在―歴史学はどこへ行くのか―」
(Jacques Le Goff, "Histoire et ethnologie aujourd'hui")
ジャック・ルゴフほか(二宮宏之編訳)『歴史・文化・表象―アナール派と歴史人類学―』岩波書店、1999年、15-45頁

 6.E・ルロワ=ラデュリー「歴史家の領域―歴史学と人類学の交錯―」
(Emmanuel Le Roy Ladurie, "Le territoire de l'historien―histoire et anthropologie―")
ジャック・ルゴフほか(二宮宏之編訳)『歴史・文化・表象―アナール派と歴史人類学―』岩波書店、1999年、47-93頁

 7.アンドレ・ビュルギエール「ヨーロッパ社会の研究における人類学と歴史学」
(Andre Burguiere, "Anthropologie et Sciences historiques―Societes europeennes―")
ジャック・ルゴフほか(二宮宏之編訳)『歴史・文化・表象―アナール派と歴史人類学―』岩波書店、1999年、111-161頁

 8.Jean-Claude Schmitt, "Le suicide au Moyen Age"
Annales. Economies, Societes, Civilisations, 31-1, 1976, pp. 3-28
(ジャン=クロード・シュミット「中世の自殺」『年報―経済、社会、文明』所収)

 9.Michel Pastoureau, "L'heraldique arthurienne : Une heraldique normande?"
dans Michel Pastoureau, Figures et Couleurs. Etude sur la symbolique et la sensibilite medievales, Paris, 1986, pp. 183-191.
(ミシェル・パストゥロー「アーサー王物語の紋章」同『図柄と色彩―中世の象徴と感性に関する研究』所収))

 10.Michel Pastoureau, Traite d'heraldique, pp. 11-17 : "Introduction"
(ミシェル・パストゥロー『紋章学概論』より「序論」)

 11.Michel Pastoureau, Traite d'heraldique, pp. 20-36 : Livre I, chapitre I : "L'origine et l'apparition des armoiries")
(ミシェル・パストゥロー『紋章学概論』より「紋章の起源と出現」)

 12.Nicole Beriou, "Le petit peuple dans les sermons ad status du XIIIe siecle"
dans Pierre Boglioni et.al. ed., Le petit peuple dans l'Occident medieval. Terminologies, perceptions, realites, Paris, 2003, pp. 19-39.
(ニコル・ベリウ「13世紀の『身分別説教集』における下層民」『西欧中世の下層民―その用語、知覚、現実』所収)

☆13.Gerhard Jaritz, "The Good and the Bad Example, or Making Use of Le Petit Peuple In Late Medieval Central Europe"
in Pierre Boglioni et.al. ed., Le petit peuple dans l'Occident medieval. Terminologies, perceptions, realites, Paris, 2003, pp. 83-95.
(ゲルハルト・ヤリツ「後期中世中欧における下層民の良い見本、悪い見本、あるいはその利用」『西欧中世の下層民―その用語、知覚、現実』所収)

☆14.Michel Pastoureau, Traite d'heraldique, pp. 37-58 : Livre I, chapitre II : "L'adoption des armoiries par l'ensemble de la societe medieval (vers 1180-vers 1320)"
(ミシェル・パストゥロー『紋章学概論』より「中世社会全体による紋章の採用」)

15.Michel Pastoureau, "L'animal et l'historien du Moyen Age"
dans Jacques Berlioz et Marie Anne Polo de Beaulieu (dir), L'animal exemplaire au Moyen Age ― Ve - XVe siecle, Presses Universitaires de Rennes, 1999, pp. 13-26.
(ミシェル・パストゥロー「動物と中世史家」『中世の模範的動物―5世紀から15世紀―』)

 今年は15の論文(あるいは本の一章分)の紹介記事を書きました。

 宮松先生が歴史人名学ともいうべき領域に挑戦されている「鉄とその象徴性」や、自分の専門の時代・地域とは異なりますが、図像に描かれた「下層民」の分析を行っているヤリツの論文などが印象的でした。

 また、☆はつけませんでしたが、3年ほど前に取りかかりながらずっと放置していたシュミット「中世の自殺」を読了できたのも良かったです。以前の『アナール』は1頁あたりの文字数が割合多くて、なんとなくとっつきにくいのでした…。
 来年は、『中世西欧の下層民』所収の論文は読めるかどうか分かりませんが、来年からの目標テーマに関連する『中世の模範的動物』所収の論文には挑戦したいと思っています。正職員となると、なかなか時間も取りにくくなるかもしれませんが…。






Last updated  2008.12.31 18:29:10
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 さて、年末ということで、今年記事を書いた西洋史関連の書籍について、時系列順でリストを作っておきます。
 番号は今年記事を書いた順番で、印象に残った文献には番号の前に☆をつけています。

 1.ジャック・ルゴフほか(二宮宏之編訳)『歴史・文化・表象―アナール派と歴史人類学―』岩波書店、1999年

 2.浜本隆志『紋章が語るヨーロッパ史』白水uブックス、2003年

 3.ジャン・クロード・シュミット(渡邊昌美訳)『中世歴史人類学試論―身体・祭儀・夢幻・時間―』刀水書房、2008年

 4.福井憲彦『「新しい歴史学」とは何か―アナール学派から学ぶもの』講談社学術文庫、1995年

☆5.小池寿子『死を見つめる美術史』ポーラ文化研究所、1999年

 6.Michel Pastoureau, Traite d'heraldique, Paris, Picard, 1979 (5e ed., 2008)
(ミシェル・パストゥロー『紋章学概論』)→構成の紹介

 7.I・フランドロワ編(尾河直哉訳)『「アナール」とは何か―進化しつづける「アナール」の100年』藤原書店、2003年

☆8.ミシェル・パストゥロー(篠田勝英訳)『ヨーロッパ中世象徴史』白水社、2008年

 9.Jacques Berlioz et Marie Anne Polo de Beaulieu (dir), L'animal exemplaire au Moyen Age ― Ve - XVe siecle, Presses Universitaires de Rennes, 1999
(ジャック・ベルリオズ/マリ・アンヌ・ポロ・ド・ボーリュー監修『中世の模範的動物―5世紀から15世紀―』)→構成の紹介

 10.杉崎泰一郎『欧州百鬼夜行抄―「幻想」と「理性」のはざまの中世ヨーロッパ』原書房、2002年

 11.George Duby (Trans. by Arthur Goldhammer), The Three Orders. Feudal Society Imagined, The University of Chicago Press, 1982 (Paperback edition)
(ジョルジュ・デュビィ『三身分―封建性の想像界―』)

 12.ジャン=クロード・シュミット(松村剛訳)『中世の迷信』白水社、1998年

 13.Pierre Boglioni, Robert Delort, Claude Gauvard ed., Le petit peuple dans l'Occident medieval. Terminologies, perceptions, realites (Actes du Congres international tenu a l'Universite de Montreal, 18-23 octobre 1999), Paris, 2003
(ロベール・ドロールほか編『中世西欧の下層民―その用語、知覚、現実』)→構成の紹介

☆14.P・ディンツェルバッハー/J・L・ホッグ編(朝倉文市監訳)『修道院文化史事典』八坂書房、2008年

☆15.佐藤彰一『中世世界とは何か(ヨーロッパの中世1)』岩波書店、2008年

 16.竹岡敬温『「アナール」学派と社会史』同文舘、1990年

 17.竹岡敬温/川北稔編『社会史への途』有斐閣選書、1995年

 18.池上俊一『儀礼と象徴の中世(ヨーロッパの中世8)』岩波書店、2008年

 今年は、18冊の西洋史関連の書籍の紹介記事を書きました。

 今年もかなり嬉しい本の出版があった一年でした。まず、原著で読み進めていたミシェル・パストゥロー『ヨーロッパ中世象徴史』の邦訳が刊行されました。邦訳では図版のいくつかが白黒になったりしたので、原著もあると楽しめます。また、岩波書店からシリーズ「ヨーロッパの中世」の刊行も始まりました。2009年も引き続き刊行されるようで、楽しみです。

 洋書もずいぶん購入しました。私の語学力では読むのに時間がかかりますが、今後の楽しみが尽きません。引っ越しでお金も飛んだことですし、来年は洋書の購入は控えめにする予定…です。

 ☆をつけた著作が印象的だったのはもちろんですが、個人的には(英訳で、流し読みの部分も多々あるとはいえ)デュビィの『三身分』に目を通せたのが良かったです。本当はノートもとりながらじっくり読むに値する…というかそうすべきくらいの著作なのですが、それでも少しずつ読み進めて読了できたのは嬉しいです。






Last updated  2008.12.31 09:36:57
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2008.12.24
先月注文していた洋書、

La France au Moyen Age
Marie-Anne Polo de Beaulieu, La France au moyen age. De l'An mil a la Peste noire, (1348), Belles Lettres, 2002
(マリ=アンヌ・ポロ・ド・ボーリュー『中世のフランス―紀元千年から黒死病(1348年)まで』)

が届きました。これでひとまず、注文していた洋書は全て届きました。
最初の方を少しだけ読んでその後進んでいない洋書がどんどんたまっていきますが、少しずつ読んでいきたいと思います。

著者ポロ・ド・ボーリューは、中世西欧の説教や「例話」(説教の中で語られた、教訓を分かりやすく、面白くするために用いられた短い物語)の研究を進めている研究者です。本書は彼女が書いた中世フランス史の概説です。概説といっても、時間の観念や余暇の過ごし方、私生活などについてもふれているので、教科書的な記述よりもはるかに面白いと思います。
いろいろ中世フランス史について勉強してきているにもかかわらず、その概要も語れないほどに知識が偏っている(あるいは内容が覚えられない)ので、関連する邦語文献を片手に、本書をゆっくり訳出しながら、勉強していきたいと思っています。記述も易しそうですし、中世の動物関係の文献よりも先にこちらを進めたいと思います(どうなることやら、ですが…)。






Last updated  2008.12.24 19:52:35
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2008.12.22
 今日は、岩波書店から刊行されている「シリーズ ヨーロッパの中世」第8巻(第2回配本)の、池上俊一『儀礼と象徴の中世』を買ってきました。
 池上俊一先生の研究はやっぱり面白いですね。楽しく読み進めたいと思います。

 なお、シリーズの次回配本は河原温『都市の創造力(ヨーロッパの中世2)』のようです。このシリーズは全8巻ですが、おかげでしばらくは楽しみが尽きません。出費も尽きませんが…。

ーーー

以下は完全な雑記です。

実は、引っ越しすることにしました。入居日まであと数日あるのですが、年末年始は少しずつ引っ越しを進めたいと思います。そして、新居にはまだネットをつなぐ手続きをしていないので、年明けしばらくは更新ができないかも知れません。実家に戻ってきてするかも知れませんが…。

いよいよ一人暮らし。
苦手ではありますが、料理をするのが楽しみです。






Last updated  2008.12.22 18:50:02
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2008.12.13
 ずっと楽しみにしていた、

Michel Pastoureau (trans. by Jody Gladding), Black. The history of a color, Princeton University Press, 2008

が届きました。
 Michel Pastoureau (trans. by Markus I. Cruse), Blue. The History of a Color, Princeton University Press, 2001(邦訳『青の歴史』)の続編です。英訳版は、訳者はかわっていますが、どちらも同じ版型(正方形に近い形、ハードカバー)で、図版もフルカラーで(もちろん黒がテーマだけに、いわゆる「白黒」の写真もありますが)、素敵な仕上がりになっています。仏語の原著はどちらも未見ですが、英訳版がとても綺麗な本なので満足です。

 本書はアメリカのアマゾンではずいぶん前に発売されていて(すでにレビューもあります)、フランスのアマゾンでもどうも原著の仏語版より先(あるいはほぼ同時)に出ていたような…。英訳者は原著刊行前に原稿だけもらっていたのでしょうか…? それはとまれ、日本のアマゾンでの発売日にすぐ注文していたのでした。楽しく読み進めたいと思います。

   *

 ロベール・ドロール/フランソワ・ワルテール『環境の歴史』を読み進めようと思っていたのですが、ネットでいくつか感想を見たとおり、あまり訳がよくないので、ひとまず断念したところでした。まずは『黒』を読んでしまいたいと思います。

   *   *   *

 もう一つ、本書とは関係ないですが西洋史関連の書籍に関する追記を。今日ふらりと本屋さんで西洋史関連コーナーを見ていると、

マルク・ブロック(堀米庸三監訳)『封建社会』岩波書店、1995年

が並んでいました! この書はみすず書房さんから二巻本で邦訳が出ていますが(私は未見)、邦訳の出来としてはずっと岩波版の方が良いという評判を聞いていました。が、長らく岩波版は入手困難となっていました(私は幸いネットの古書店で割合親切な値段で手に入れることができましたが、店によっては5万円の値もついていましたね…)。私はなんとか一度通読しているだけですが、名著として評判の高い本の、しかも定評のある邦訳書が復刊されるのは嬉しいことですね。






Last updated  2008.12.13 18:22:38
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2008.11.29
 近所の書店に並ぶのが待ちきれないのは分かっていたので、今回はアマゾンさんで、タイトルにも書きました次の本を購入しました。

佐藤彰一『中世世界とは何か』岩波書店、2008年

 こちらは、池上俊一・河原温両先生の編によるシリーズ「ヨーロッパの中世」の第1巻になります。
 なお、このシリーズは全8巻、毎月刊行予定で、全体の構成は次のとおりです。

1.佐藤彰一『中世世界とは何か』
2.河原温『都市の創造力』
3.小澤実/薩摩秀登/林邦夫『辺境のダイナミズム』
4.関哲行『旅する人びと』
5.堀越宏一『ものと技術の弁証法』
6.大黒俊二『声と文字』
7.原野昇/木俣元一『芸術のトポス』
8.池上俊一『儀礼と象徴の中世』→第2回配本、来月刊行予定

 なお、『中世世界とは何か』をぱらっと見てみたのですが、註はないようです。参考文献は割合充実しています。
 この手のシリーズものを集めたことはないですが、ヨーロッパ中世に焦点をあてたシリーズだけに、今回は8巻全て揃えたいと思います。次回配本の池上先生の著作も面白そうですが、日本でぶいぶい中世西欧の説教研究を進めておられる大黒先生が担当される第6巻も楽しみです。もちろん、その他の巻も楽しみです。

 『修道院文化史事典』も読了したので、次の読書はこの『中世世界とは何か』にしたいと思います。






Last updated  2008.11.29 19:42:39
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2008.10.24
某ネット古書店で、今回は次の本を購入しました。

兼岩正夫『西洋中世の歴史家―その理想主義と写実主義―』東海大学出版会、1964年

在学中に、一時期中世の歴史記述について調べていたことがあるのですが(といって、関係論文を数本読んだ程度ですが)、その頃に同期の方に教えてもらった文献です。結局十分に読めないままに卒業してしまいましたが、こうやって本を入手することができて良かったです。

来月の枕元の友にしようと思います。






Last updated  2008.10.24 18:46:24
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2008.09.12
白水社さんより、

ミシェル・パストゥロー(篠田勝英訳)『ヨーロッパ中世象徴史』

今月末刊行予定のようです。

すでにこのブログでも、収録論文17のうち7本を紹介している、
Michel Pastoureau, Une histoire symbolique du Moyen Age occidental, Seuil, 2004
の邦訳と思われます。
全部読み終わるまえに邦訳が出るようですね…。とまれ、原著と見比べるのも勉強になると思いますし、邦訳刊行が楽しみです!






Last updated  2008.09.12 18:41:55
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