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のぽねこミステリ館

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おでかけ

2009.11.24
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カテゴリ:おでかけ
 10月1日から11月30日まで、倉敷市主催で「巡・金田一耕助の小径」という企画が開かれています。金田一耕助さんの扮装をして、横溝さんの疎開先であり、また「本陣殺人事件」の舞台(のモデル)である真備町を散策したり、真備町にある「ふるさと歴史館」で、横溝さんの原稿などの特別展示が行われたりしています。

 11月23日(月、勤労感謝の日)は、くらしき作陽大学にて、『「巡・金田一耕助の小径」特別講演会』が開催されました。私ははかまなど、金田一さんの扮装ができるアイテムを持っていないので、散策には参加しなかったのですが、こちらの講演会を聞きに行ってきました。

 まず、探偵小説研究家の浜田知明先生が、「横溝正史と岡山」というテーマで講演をされました。
「本陣殺人事件」は、日本初の長編本格探偵小説とされます。この作品が生まれた背景として、横溝さんが当時岡山県の真備町に疎開されていたことがあるのですが、あらためてその疎開の経験と本格探偵小説の誕生を関連づけたお話でした。
 特に興味深いのは、神戸や東京という都会ではなく、岡山のいなかの地に疎開して住んだからこそ、日本的な「家柄」や共同体の閉鎖性にふれることができ、そしてそれを探偵小説を描く上での大きな「武器」とされた、ということです。「本陣殺人事件」の密室は、日本家屋を使った初の密室という指摘もあるそうですが、日本的な家柄が背景として描かれており、まさにこの作品は「日本的長編本格探偵小説」だったということになります。

 次いで、「横溝正史研究について」というテーマでパネルディスカッションが行われました。
 3人のパネラーの方々が、それぞれのテーマにもとづいて報告をされたのですが、そのことも簡単に書いておきます。

 まずお一人目は、二松学舎大学教授の山口直孝先生です。先生は、「文学研究」の立場からお話をされました。
 横溝正史さん、あるいは探偵小説、ミステリーといった「大衆文学」を研究するうえで、書かれたものだけに限られない、映画・アニメなどの近隣領域の調査も総合的に行っていき、文化現象として分析していくことの重要性を指摘していらっしゃいました。
 この点で一点だけ気になったのは、大衆文学の読者、あるいはそれにまつわる文化現象には、それを研究する研究者自身も含まれているのではないかということです。たとえば、私が横溝正史さんの研究を、ファンの行動なども含めた文化現象として研究しようとしたとき、私自身もファンの一人であり、そうすると私自身も研究対象になってしまっているのではないか、ということ。
 私は西洋中世史を専門に勉強しています。もちろん、自分自身の興味関心が研究の出発点にあるとはいえ、自分自身と研究対象である西洋中世とは、自分が比較的客観的な立場に立ちうるだけの距離があると思います。ところが、自分自身も研究対象に含まれるような大衆文学の文化現象としての分析は、研究対象と自分との距離があまりに近い、そうすると客観的な立場も比較的とりにくいのではないか、と思うのですね。このあたりの方法論的な問題についてはどのような議論があるのか、というのが気になりました(横溝正史研究という今回の発表テーマとは趣旨がずれてしまっていますけれど…)。

 お二人目は、青山融先生。青山先生は、お声をうかがって気付いたのですが、山陽放送ラジオでしばしば岡山弁講座をしていらっしゃる方ですね。気付いて相当テンション上がりました。
 そんな青山先生は、岡山弁という観点から、横溝さんの作品を読み直すという興味深い指摘をされました。具体的には、岡山を舞台にした金田一耕助シリーズの6つの長編(「本陣殺人事件」『獄門島』『夜歩く』『八つ墓村』『悪魔の手毬唄』『悪霊島』)の登場人物たちが、どれだけ岡山弁を使っているか、ということ。どれも岡山が舞台でありながら(『夜歩く』は後半のみですが)、しっかり岡山弁が描かれているのは『悪魔の手毬唄』のみなのです。
 私も、『悪魔の手毬唄』を読んでいて、そうとう岡山弁が使われているなぁと思っていたのですが(「どげえもこげえもありゃせんがな」やら、「いうてみい、いうてみい」「いうたらあ、いうたらあ」やら…)、まさに地の文でも、横溝さんが方言についてしっかり言及されているというご指摘が興味深かったです。なるほど…。
 また青山先生は、頭に懐中電灯をつけるときの正しい付け方を教えてくださったり、『悪魔の手毬唄』の「手毬唄」をいろんな映画のバージョンや、その手毬唄の元になったと思われる手毬唄を聞かせてくださったりと、とても楽しくお話を拝聴できました。

 お三人目の網本善光先生は、空間という観点から横溝作品の分析をされました。具体的には、「本陣殺人事件」で描かれた場所と、実際の岡田村にどれだけ共通点があり、またどこからが作品のフィクションになっているか、という指摘をなされ、とても興味深かったです。また、今回の「巡・金田一耕助の小径」の企画の中で、「本陣殺人事件」トリックの再現もされたそうですが、あれ、うまくできるそうですね。そして、あのトリックが実現可能だと実際に試されたこともふまえ、逆にあのトリックを綿密に作品の中に描きこみ、読者にもそのトリックで納得させるという横溝さんの筆力や想像力のすごさを指摘していらっしゃって、あらためて横溝さんのすごさを感じました。

 昨日は『八つ墓村』の感想の記事をアップしましたし、明日以降も2作、横溝作品の記事をアップする予定ですが、この講演会に参加するのに復習(?)をしておこうと思って、それらの作品を再読したのでした。実際に読んで横溝さんのすごさにふれて、また実際に専門的に横溝さんの作品を研究していらっしゃる方々のご報告を聞くことで横溝さんのすごさを感じて… とても良い体験でした。

 また横溝さんや横溝作品ゆかりの地へ足を運んでみたいと思っています。
 あらためて、素敵な講演会でした。






Last updated  2009.11.24 06:55:03
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2009.07.01
カテゴリ:おでかけ

 せっかく東京に行ってきたので、日記的な記事も書いてみます。
 6月27日(土)は、早朝に新幹線で東京に向かいました。お昼は、渋谷で降りて、岡山では食べられない、バーガーキングに行ってきました。ハンバーガーがとても好きで、岡山でもいろいろご当地バーガーを試しているのですが、バーガーキングにも挑戦できて良かったです。モスバーガーが縦に大きいとすれば、バーガーキングは横に大きいという感じでしょうか。おなかいっぱいになりました。
 そして、東大近くの古本屋では洋書を買って、学会に参加しました。
 その後は、関東地方に住んでいる大学の頃の同期の方と久々に会って、中華料理を食べてきました。こちらも楽しい一時でした。

 6月28日(日)は朝から夕方まで学会に参加した後、秋葉原に行ってきました。というのも、同駅近くに大きなブックオフがあるとのことだったからです。ところがそのブックオフでは欲しかった本がほとんどなく、雨も降っていてちょっぴり残念でした。でも、同駅近くのビルに入っているだし茶漬けのお店でとった夕飯がとても美味しくて幸せでした。
 といって、今回の東京旅行ではブックオフも楽しみにしていました。別にチェックしていたお店に行くと、セールをしていたこともあり、欲しかった本がいろいろあったこともあり、もりもり買いました。

 そして最終日(6月29日、月曜日)は、神保町の古本屋街を満喫してきました。特に嬉しかったのは、以前筒井康隆さんのエッセイを読んで気になっていた広瀬正さんの作品が、セット販売で割合安価で買えたことです。もう一つ、フェーヴルの『大地と人類の進化』(上下)が買えたのも良かったです。
 お昼は、神保町はカレーが有名ということで、カレーを味わってきました。

 そんなこんなで、学会と本を買うのがメインになった東京旅行でしたが、楽しい3日間でした。






Last updated  2009.07.01 06:42:38
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2008.10.01
カテゴリ:おでかけ
 27-28の土日と、大学時分の同期が遊びにきてくれたので、同期のリクエストもあり瀬戸内海の直島に行ってきました。同期がかなり調べてきてくれていたので、お任せしてかえって私の方がぶらぶらさせてもらった感じでしたが…。「芸術の島」として有名のようです。
 まずはフェリーで直島へ。宮の浦港では、赤カボチャが迎えてくれます。船をおりてすぐの建物ではちょっとした絵画の展示があり(直島ののれんのある家を描いた風景画などが展示されています)、さすが芸術の島とテンションが高くなります。広場の赤カボチャも楽しんできました。


 自転車を借りて、宿に荷物を置きに行ってから、家プロジェクトを楽しみに行くことにします。鑑賞チケットによれば、古い家屋を改修して、アーティストが家の空間そのものを作品化するというプロジェクトです。チケットを買って、6箇所の家プロジェクトをまわってきました。

 まずは、角屋へ。一室に水を張って、そこに無数のデジタル数字がめまぐるしく移り変わっています。同期の案内によれば、島の方々がその数字の移り変わる速さを考えたそうです。なので、ものすごいスピードで移り変わる数字もあれば、ゆっくりゆっくりと移り変わる数字もあり。幻想的な風景でした。

 次に、護王神社へ。あんまり私の好みでは…。庭にいた巨大なクモが印象的でした。なにやら、やたらクモを見た旅でした…。

 3番目は、南寺へ。ここはすごかったです。8人ずつでしたか、10人ずつでしたか、係員の方に、数名ずつ順番に建物の中に案内されます。建物の中はまったくの闇。左手を壁にあてながら歩き、ベンチに誘導されます。目を開いていてもまったく何も見えなくて、自分の手を目の前にかざしても見ることができません。…が、5分ほど経つと、前方が明るくなってきます。係員さんが、全員が前方が明るくなったことを確認して、前の方に動いてくださいと案内してくれます。立ち上がり歩くと、人の姿も見えるようになっていて、なんだか安心感がありました。 …この空間が、作品です。

 次は、たしか碁会所へ。彫刻の花びらが素敵です。

 5番目は、たしか石橋へ。庭に石橋がおいてあります。ここの建物の中でも、幻想的な空間が味わえます。

 そして最後が、はいしゃ。家がエキセントリックな空間になっていました。


 その後は、自転車でしばらく移動して、屋外アートを見て回りました。こちらはもうなんというか前衛的なものばかりで、私にはなんとも…。割とシュールレアリスムやあのあたりの絵画作品は好きなのですが、どうも私は立体よりも平面の方が好きなようです。

 そんなこんなで一日目は民宿に戻ってゆっくり休息。私にとってはかなり久々にアウトドアな一日でした。

   *

 二日目は、私の疲れもありバスで地中美術館へ。美術館が地中にあり、館自体がアートという美術館です。この美術館の建築をした建築家・安藤忠雄さんは、有名な方のようですね。
 美術館自体が安藤忠雄さんの作品として、中には3人のアーティストの作品しかありません。クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの3人です。 …が、すべてが空間を活かしたアートになっています(あるいは、モネについては、絵画を活かす空間となっています)。
 ジェームズ・タレルの、「オープン・フィールド」は8人ずつその空間に案内されて、その空間を体験するという作品ですが、一日目の南寺と同じくらいわくわくしました。…実は、南寺も安藤忠雄さんとタレルが手がけた趣向のようです。
 ウォルター・デ・マリアの空間は圧巻です。美術館に入る前にパンフレットをもらい、それにも紹介されているのですが、まったくその映像を知らずに見ることができたら、もっと感動したんだろうと思いました。パンフで見ていても感動でしたから。

 地中美術館を堪能して、お昼をとったりしてから、直島をあとにしました。

 泊まりがけの旅行自体が2~3年ぶりで、まずは旅行それ自体が楽しかったです。同じく同期と遊ぶのも3年ぶりくらいなので、懐かしく、いろんな話で盛り上がりました。
 それはとまれ直島の旅をふりかえってみると、良い島だなぁの一言。島の方々が親切で話し好きで、人とのふれあいも楽しめました。
 アートの方は、地中美術館がかなり良かったです。今回は、もう一つ有名な島の美術館、ベネッセ・ハウス・ミュージアムには行けませんでしたが、私は近場なのでまたの機会に行ってみたいと思います。






Last updated  2008.10.02 06:35:36
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2008.08.30
カテゴリ:おでかけ
 今日は、岡山県高梁市は成羽町美術館に行って、イチハラヒロコ「LOVEおまえのせいだ。」展を見てきました。
 イチハラヒロコさんは、「ことば」をモチーフにした作品を制作しておられる現代美術家です。読売新聞に載っていた例をあげますと、「心配だから連絡くらい入れなさい。」。大きなパネルに大きなゴシック体で書かれた文字。こういった作品です。新聞でこの特別展のことを知り、とても面白そうだと思って行ってきたのですが、良かったです。

 成羽町美術館の常設展には、児島虎次郎の作品や化石、オリエント(古代エジプト)関係の美術品があるのですが、まずは児島さんの絵を数点見て、化石コーナーに行きました。入り口が2Fで、これらのコーナーは2Fにあったからなのですが、ところが化石コーナーから1Fに降りると、特別展を逆の順路に見ることになってしまったのです。最後の方に気付いたのですが、実は逆にまわって良かった、ということもありました。

 たしか、化石コーナーからおりてすぐのところの作品が、言葉のパズル。五十音+濁音などが一文字ずつ書かれた積み木みたいのがガラスケースの中に入っています。スタッフの方が、実際に手にとって遊ぶこともできますよと勧めてくださったのですが、自重しました…。
 そして、上に例をあげたような作品を、楽しみながら、共感しながら見ていって、最後に見た作品が(順路でいえば最初の作品が)「LOVE おまえのせいだ。」(この作品については、この言葉だけでは伝えられませんが)。イチハラヒロコさんの作品にひたっていって、最後になるほど!となったので、逆の順路に歩いてしまいましたが、良かったのかな、とも思いました。

 オリエントコーナーでは、ヒエログリフの五十音表のプリントがあったのでもらい、同じくヒエログリフのハンコがあったので遊んでみました。楽しい一時でした。
 さらに、受付のところでもらった資料の中に、イチハラヒロコの作品を集めたポスターみたいのもあって、これをもらえたのも嬉しかったです。

 なお、この特別展は9月9日(火)までのようです。






Last updated  2008.08.30 21:56:04
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2008.02.25
カテゴリ:おでかけ
ずっと楽しみにしていたB'zのライブに行ってきました。高松公演です。
ライブ自体が人生初で(高校生クイズのときのライブを含めると4回目…?)、はじまるまでずっとどきどきしていたのですが、はじまってしまえば楽しく、あっという間の一時でした。

曲目などにもふれるので、以下は文字色を反転させておきます。

といって、紹介するのは印象に残ったところだけですが…。
まず、1曲目は「純情ACTION」2曲目「黒い青春」で一気にテンションが上がります。
今回はアルバム『ACTION』の曲目が中心でしたが、その他の曲は、懐かしい曲が多くてこちらも嬉しかったです。たとえば、「ZERO」「BE THERE」など…。
そして『ACTION』収録の曲でいえば、大好きな「一心不乱」も演奏されたのがすごく嬉しかったです。
「光芒」で泣く予感はしていましたが、それより先に演奏された「ONE ON ONE」でも泣いてしまいました…。アルバムでもじーんとくるのに、生は違いますね。


稲葉さんのトークも楽しく、松本さんの声もしぶく、本当に楽しい一時でした。
アンコールを待つとき、客席でウェーブなどをしたのも良かったです。その一時をともに過ごすだけの、名前もなんにも知らない人たちが、好きなアーティストのライブを聴きに集まり、ウェーブを作ったりするのが、なんだか温かかったです。

想い出に残る一日になりそうです。






Last updated  2008.02.25 23:28:31
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2008.02.23
カテゴリ:おでかけ
今日は、岡山県備前市の日生という町へ行ってきました。こちらはカキの名産地です。

「五味の市」という、新鮮な魚介類を売っている市場でカキなどを買い、その向かいにある「海の駅、しおじ」のバーベキューコーナーに持って行き、座席料を支払ってそのまま先に買った魚介類を焼いて食べる、というシステムがあり、ぜひこれを利用したかったのですが、あまりにお客さんが多くて今回は断念。かわりに、日生名物のカキ入りのお好み焼き、かきおこを食べてきました。私は「しおじ」のバーベキューコーナー横にある屋台(?)で買って食べたのですが、かきおこの店はたくさんあるようです。ちなみに、私が食べたのは800円でした。
今日はかなり風がきつかったですが、楽しい時間になりました。なお、明日は「五味の市」でカキ祭りが催されるのだとか。祭りも気になったのですが、あまり人が多いと疲れるのもあり、今日行ってきたのでした。

次は、殻つきカキを焼いて食べたいものです。






Last updated  2008.02.23 20:59:29
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2007.10.08
カテゴリ:おでかけ
 今日は、先月から楽しみにしていた、島田荘司さんの講演会を聴きに、広島県福山市へ行ってきました。
 まずは、福山駅から北西徒歩10分程度のところにある、ふくやま文学館に行ってきました。9月14日から11月25日まで開催されている「島田荘司展II」を堪能。斜め屋敷の模型があったのですが、よくできていました。なるほど、ここでこうなって…と、眺めてしまいました。
 その他、展示のために選ばれたいくつかの代表作について、島田さんご自身がコメントを加えられていて、そちらの文章も興味深く読みました。

 さて、講演会の後にサイン会があるというのは知っていたのですが、ふくやま文学館の受付にて、講演会に参加するかどうか尋ねられ、サイン会は、会場のホールで本を買った先着50名ですよと教えてもらいました。時間には余裕があったので、文学館で常設展も見た後(井伏鱒二についてのコーナーが充実していました)、今度は福山駅南にある講演会会場へと足を運びました。場所を確認し、まだ人が数人しかいないのを確かめた後、近場でさっと昼食をとり、会場に戻ります。開場の1時間30分くらい前に並んだのですが、前の方に並ぶことができて良かったです。

 13:00、開場。整理券を提示するやいなや、売店コーナーに急ぎます。そこで、最新刊『リベルタスの寓話』のサイン本を購入しました☆ サイン会の整理券ももらい、俄然、サイン会が楽しみになってきました。サインをいただくために、講談社文庫『改訂完全版 異邦の騎士』を買っていたのです。…読む用と保存用に同じ本を二冊買ったのは初めてのことですね…。

 とまれ、いよいよ講演のはじまりです。舞台袖から島田さんが出てこられたときは感動でした。素敵に声がしぶかったです。
 …が、ファンとして本人に出会えた感動も、とりあえずおさめ、講演もノートをとりながら聴きました。実際、とても語り口がうまくて、ときおり冗談もまじえながらの話は聞いていて飽きなかったです。抽象的な話が続いたときには、具体例を出して説明してくださりましたし。
 演題は「脳の物語としてのミステリー」。実際に演題にあるような内容に入ったのは後半なのですが、それには、中盤の、本格ミステリーの誕生から現在までの流れの整理が大きく理解を助ける役目を果たしていました。
 19世紀末、エドガー・アラン・ポーは、従来もあった不可思議な物語に、科学的・合理的な説明を与えるという、新しい文学をうちたてます。これが、本格ミステリーの誕生ですね。一方、ポーの詩的センスも忘れてはいけません。
 その後、欧米圏でミステリがどんどんうまれますが、現在では、すたれてしまいます。他方、「本格」ミステリが欧米圏で衰退する中も成長を続けたのが、日本だといいます。ここで島田さんが強調しておられたのは、あの文学ジャンルに「本格」という名称を与えたのは、あの新しい文学が生まれた欧米圏ではなく、日本であったこと、そして、「本格」という名称と確固たるジャンルの確立が、日本での本格ミステリの成長と持続の原因の一つであるということです。
 欧米圏でのミステリの衰退の原因についても、考えられる説をいくつか示しておられましたが、中でも、聖書的ファンタジーへの嗜好と、その背景にある、ミステリのゲーム化が重要な原因と、私は理解しました。古びた西洋館。深い霧。蝋燭の灯火。これらの、いかにもな装置は、単なる本格ミステリのパーツとなってしまい、私の理解でいえば、幻想性ともいうべきものが失われてしまったのですね。同じく、ゲーム化に向かうがために、ポーの原点の精神が忘れられていったといいます。
 ポーについてのお話の中で指摘されていたのですが、彼の作品が生まれた背景には、当時の最新科学がありました。ポーはそして、最新科学の分野で活躍する学者の手法を、物語ジャンルに適応したというのですね。
 20世紀は物理学と数学の時代、21世紀は生物学(脳科学もその1ジャンル)の時代という言い方があるのだそうです。ポーの原点、すなわち当時の最新科学への接近ということを考えたとき、21世紀のミステリは、脳科学の分野に接近していくだろう(あるいは、ねばならない)というのですね。

 雑談と思えるようなところから意外な考察を披露してくださり、本当に興味深い講演でした。というんで、講演を聴いている間は、本当にファンとしてのミーハーな部分を忘れ、いわば集中講義の講師の話を聞いているような気分になっていました。

 …が、講演が終わると、ミーハーに戻ります。こちらでは、ずいぶん後ろの方に並ぶことになったのですが、『改訂完全版 異邦の騎士』にサインをいただき、二人並んだ写真も撮っていただけました。握手もしていただいて、嬉しい一時でした。

 未読の島田さんの作品はどんどん読み、いずれお金に余裕ができれば、南雲堂から出ている全集も買いたいと思います。

ーーー

 珍しく歩いたせいか、福山駅に戻ったときは疲れていて、帰りの電車で時間の近い便があったものですから、それに急いで乗ってしまいました。というんで、おみやげを買い忘れていたのでした…。






Last updated  2007.10.11 22:35:36
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2007.05.28
カテゴリ:おでかけ
今日は休日ということで、ぶらぶら遊んでまいりました。

以前、桃太郎関連史跡を巡った際、鬼ノ城には行かなかったのですが、今日は鬼ノ城に行きました。3キロ近くぐるりと山を歩きました。いやはや、ふだん立ち仕事でそれなりに体力がついたせいか、案外歩けるものだと思いました。いくつか展望台があるのですが、そこから眺めると、前方後円墳や円墳などがいくつか確認できて、あらためて吉備の地には古墳が多いなぁと実感しました。

そして、国分寺にもふらりと行ってきました。むしろ、そのそばにあるおみやげ屋さんでのソフトクリームを楽しんだのですが…。

で、古本屋にも寄りました。しばらく前から気になっていた、黒崎緑さんの『しゃべくり探偵―ボケ・ホームズとツッコミ・ワトソンの冒険』と、ずっと探していた、倉知淳さんの『過ぎ行く風はみどり色』を購入しました。
『しゃべくり探偵』はとても軽そうで、通勤・帰宅の電車の中を中心に読むにはちょうど良さそうです。
『過ぎ行く風はみどり色』は、猫丸先輩のシリーズの文庫を古本屋で探してもなかなかなかった一冊なので、見つけたときは嬉しかったです。こちらは600頁近くあるので、平日(というか、仕事のある日)に読むには二日から三日かかることでしょう。いつ読もうかなぁ…。
とにもかくにも、読むのが楽しみな本がたくさんあるということは幸せなことだと思いつつ、明日からも仕事をがんばるとします。今月は体壊さないようにしたいです…。






Last updated  2007.05.28 22:57:28
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2006.08.29
カテゴリ:おでかけ
8月18~20日と、箱根→東京旅行をしてきたのですが、前回の記事からずいぶん時間が経ってしまいました…。

18日は箱根を観光し、箱根で一泊しました(記事はこちら)。
19日。温泉宿の朝は、温泉に入らなきゃ、というんで少しのんびり入浴。朝食はバイキングでした。美味しかったです。
それから、箱根湯本駅周辺でおみやげなどを見ました。あるおみやげ屋の二階が喫茶店になっていて、そこで私は和菓子とお茶をいただきました。こちらも美味でした。なんやかやとおみやげも見たあと、箱根から東京に向かいます。箱根湯本駅から新宿駅まで、ロマンスカーというのが走っています。外の景色がよく見えるように、座席が数度外側に向いていたり、いろいろ趣向を凝らした素敵な電車でした。ロマンスカーも指定席をとっていたので、のんびり旅です。
そして、新宿。覚悟はしていましたが、人混みに疲れました…。ここで先輩と合流しました。
まずは新宿から汐留に向かい、日テレタワーに行ってきました。一時期、「ズームイン朝」を好きで見ていたので、汐留ラーメンのことは知っていたのですが、あまりに並んでいたので食べるのは断念。前日、箱根で昼食にラーメンを食べていたので、まぁいっか、という気持ちでした。
昼食をとって、宿へ。いったん荷物を置いて、また汐留に戻り、東京観光の目的地だったお台場に行ってきました。目覚ましくんをバックに記念撮影。旅行者満喫です。そのあたりで、私はもう人混みで疲れてしまい、フジテレビの建物の中までは入らず、自由の女神を見ながらのんびりしていました。
しばらくして、大江戸温泉物語へ。利用者はいったん浴衣に着替え、浴衣姿でいろんな出店をまわったり、お風呂に入りに行ったりという形式でした。全員浴衣というのは、なかなか良い趣向だと思います。一緒にいた友人の受け売りですが、屋内夏祭りみたいな感じでした。足湯も試してみたのですが、楽しかったです。
お台場から、宿へ。旅行二日目は、こんな感じでした。私にしては夜更かしして友人たちとお話できたのも良かったです。

*最初にこの記事をアップした際、先日の8月18日の観光について書いた記事へのリンクをはり忘れたままでした。お詫びして訂正します。






Last updated  2006.08.29 21:28:25
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2006.08.21
カテゴリ:おでかけ
 あいた時間を見つけてぼちぼちと、18日~20日の旅行の記録をつけておこうと思います。本当に日記ですね。
 学部生の頃仙台にいたのですが、そのとき所属していたボランティアサークルの同期たちと、箱根&東京旅行に行ってきたのです。みなさまと会うのは二年ぶりで、どきどきでした。
 地元の駅を始発で出発し、新幹線で神奈川県は小田原へ。ここで同期二人と合流し、箱根登山鉄道で強羅駅に向かいました。実際には、その一駅前の彫刻の森駅で降りたのですが。
 箱根登山鉄道は、けっこうな勾配のところを上っていきます。途中、三度スイッチバックしました。はじめての経験ではないかと思います。
 さて、彫刻の森駅の近くにある箱根・彫刻の森美術館まで行ったのですが、私ともう一人は美術館に入らず、箱根強羅公園というところへ行きました。ガイドブックによれば、1914年に開園した、フランス式の庭園です。中央の噴水あたりは洋風なのですが、割と和風のところも多かったです。
 ↓箱根強羅公園の噴水の写真です。
箱根強羅公園の噴水

 さて、その後強羅駅でさらに一人も合流し、四人で大涌谷へ向かいました。強羅駅から早雲山まではケーブルカー、早雲山から大涌谷まではロープウェイです。私は高所恐怖症なので、ロープウェイは怖かったです…。などと言いながら、それなりに景色も見ることができました。
 大涌谷に到着すると、少し遅めの昼食です。ここは黒タマゴが有名で、昼食には温泉たまごの入ったラーメンをいただきました。黒タマゴは、温泉でゆでることで、温泉の成分によって殻が黒くなるのだそうです。細かいところまでメモすればよかったのですが…。
 ↓黒タマゴの写真です。
黒タマゴ

 その後、きたのと同じ通路で箱根湯本駅まで戻り、ここで同期五人が集まりました。温泉街をぶらぶら歩き、予約していた宿へ。玉簾の瀧というのが有名な宿に泊まりました。温泉でのんびりまったり。
 楽しい一日でした。旅行二日目、三日目は、また別の記事に書くとします。






Last updated  2006.08.21 22:16:11
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