浦賀和宏『生まれ来る子供たちのために』
浦賀和宏『生まれ来る子供たちのために』~講談社ノベルス、2008年~ 松浦純菜&八木剛士シリーズ最終刊です。 …ほとんど感想は書けないですね。最後に、ああ、と思いました。そこから全てがはじまって、こんなことになってしまったのか、と。 全9巻。第1作『松浦純菜の静かな世界』、第2作『火事と密室と、雨男の物語』では、わりあい普通の(?)ミステリとして読んできましたが、第3作あたりから方向がどんどんミステリから離れていき、やがて八木剛士の復讐物語になり、崩壊へ…。 なんともいえないシリーズでした。 安藤直樹シリーズは『透明人間』以来ストップしていますが、また再開するのでしょうか。(2008/11/08読了)