南フランスで育つミックス双子のおはなし。 - 旧パリ日記

フランス語で発行されている日本語のフリーペーパーでOVNIという新聞があります（日本でも入手可能）。フランスや日本の時事ネタから3行広告まで色々な情報が載っているのでなかなか便利。

そのOVNIのちょっと前の特集に、パリジェンヌのファッションについての記事がありました。日本の女性誌でもよくやるファッションスナップみたいなやつです。記事の内容はともかく、驚いたのは写真が白人女性だけだったこと。

日本人にとってはフランス人＝白人のイメージが強いと思いますが、実際のフランス、特にパリでは色々な肌の色のフランス人がいますうちの会社の例でいくと、
黒人系ではセネガル系フランス人、ブラジル系フランス人、グアダループ系フランス人、モーリシャス系フランス人（グアダループとモーリシャスはフランスの海外県）

アジア系ではカンボジア系フランス人、中国系フランス人、タイ系フランス人

アラブ系ではモロッコ系フランス人、アルジェリア系フランス人

白人系ではポーランド系フランス人、ポルトガル系フランス人、イタリア系フランス人etc。

たった50人の会社でもこんな多様なルーツをもつフランス人がいるんです。両親が移民でフランスに来たとしても、フランス生まれでフランスの教育を受けた彼らはフランス人。中学のころ社会の時間に「アメリカは人種のるつぼ」という表現があった気がしますが、まさにフランスも「人種のるつぼ」。日本人が「どこ出身？」「広島～」という会話をするように、フランス人は「ルーツはどこ？」「グアダループ～」という会話をしています。

日本のファッション誌が白人パリジェンヌをクローズアップするのはまぁ仕方ないとして、現地発行のフリーペーパーくらいは事実をとらえてほしかったですね～。日本人的ファッションではないにしても、アフリカ系の人とかもファッショナブルな人も多いので、そういう人たちを特集するのも逆に面白いのでは？？