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カテゴリ:最近読んだ本
もともと時代小説とか歴史小説は好きなのですが、今回読んだのはノンフィクション。 しかもまだ記憶に新しい近代史、ソ連崩壊です。 そういえばソ連が崩壊したのは高校受験直前で、「あぁこの事件が受験範囲にはいらなくてよかった~」と思ったりしたっけ。 時事ニュースを追っかけていても、中学生当時にはよく理解できていなかったんですよね。 といってもそれ以降ソ連崩壊をきちんと理解していたか、というとそういうわけでもないですが この本の筆者、佐藤優氏はソ連崩壊前の8年近く、モスクワの日本大使館に勤務していた外交官。 鈴木宗男事件で起訴されているので、名前に聞き覚えがある方もいらっしゃるでしょうか? 彼の著作は当時かなり話題になっていたようですが・・・私は恥ずかしながら全然知りませんでした。 彼自身はかなり個性が強烈そうだし、回顧録なので多少誇張されている部分もあるのかもしれませんが、外交官としてソ連に築き上げた人脈は単純興味深いものがありました。 外交官というイメージはできても実態をよく知らないこともあって、外交現場の駆け引きを追体験できるだけでも面白いのですが。 それがソ連という超大国の崩壊の時期の外交ということもあって、あっという間に読みきってしまいました。 解説で恩田陸さんも書いていましたが、自分自身外国に住んでいて、普通の日本人では外交なんてつとまらないだろうなぁ、と思ったりもしていたので、佐藤さんのような外交官がいたというだけでちょっと安心してしまいますね。(といっても彼の場合は過去形ですが・・) 『自壊する帝国』 佐藤優著 新潮文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年06月09日 17時30分30秒
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