危機は回避されたか?
NYダウが2日で200ドル以上上昇し年初来高値に迫る一方、わが東京株式市場は、ひさしぶりに100円超(1%強)のup。出来高も23億株を突破してひさびさに賑わいました。円高が予想通り進み、1ドル88円台で比較的落ち着いた推移。円高(というよりドル安)をようやく株式市場が織り込んできつつあるかなという感じもします。一方、財務省が発表した外貨準備高は前月末に比べ102億5800万ドル増え、1兆525億9800万ドル(約94兆円)となり、3カ月連続の増加で、過去最高額を更新しました。「米国の長期金利の低下を受けて、保有する米国債の時価評価額が膨らんだ」とのことですが、これは喜ぶことのできない事実です。ワタシには、この何割かがドル安によって毀損することの方が怖いですね。終局的には、アメリカの経常収支赤字が縮小しなければ現在の金融危機の出口はありません。それは、つまり日本と中国の貿易収支が減少し外貨準備が妥当なレベルに落ち着くことを意味します。危機は温存されているのです。#5401新日鉄が、デジタル家電向けに環境配慮型の薄鋼板を開発したと報道されました。二酸化炭素(CO2)排出量を3割抑えられるとのことです。粗鋼生産の落ち込みで暗いムードだった重厚長大産業に、明るい光がさしこんできた気分になります。鉄鋼関係は、昨年来の資源価格高騰以来、円高による原料費メリットの方が、輸出減のデメリットより大きくなっており、併せて考えればたいへん「いい方向」かと思われます。ちなみに、同社の株価は、反発、3.5%高の320円まで買われました。(買っておけばよかった!)円高でもこういういいこともあるのです。さて本日のトレード状況です#2593伊藤園 +6円の1,610円 △7,600円2日ぶりに反発しました。このまま育ってほしいものです。#4005住友化学 +11円の371円 △42,000円#4182三菱瓦斯化学 +15円の453円 △90,000円惨憺たる状況が続いてきた「化学セクター」にも薄日が射してきました。反発基調が確認できましたので 三菱瓦斯化学を1,000株買い増しです。#8053住友商事 +45円の914円 △10,500円猛反発です。水面浮上が見えてきました。割安ですからね。#8070東京産業 +5円の266円 △41,000円5銘柄合計で、含み損は、191,100円に改善されましたこのまま、証券業界のアナリスト方がおっしゃるように「国際格差是正」で上昇してくれればいいのですが、まあ、過度の期待はせずに、楽しみにしておきましょう。危機は温存されているのですから・・・・それではまた明日。。。