2006/02/27(月)00:54
翼の折れた、天使...あえて、「安藤 美姫」のこと。
安藤美姫のトリノ五輪は終わりました。
結果は期待されながらも15位。
それは不本意だという人も、当然の結果だという人もいるでしょう。
私ははっきりいって、最近までは彼女が気になりつつもあまり好きではありませんでした。
マスコミへの過剰な露出、アイドル扱いなどなど。
私生活でもあることないこといろいろ書き立てられて、気の毒にとは思いましたが。
長野の「野辺山有望新人発掘合宿」のエリートで日本スケート連盟の秘蔵っ子。
天才少女、安藤美姫は01,02年ジュニアGPファイナル制覇。
03、04年全日本選手権優勝。
04年世界選手権4位。
彼女しか出来ない技「4回転サルコー」を持っている前途有望な選手だったのです。
しかし、彼女のなかで何かが狂い始めていました。
たび重なるバッシング、成績の不振。
そんな精神的に不安定な状態のなかでトリノ五輪代表に選ばれてしまいます。
1月に右足小指骨折。
今でも完治はしておらず、鎮痛剤「ボルダレン」がなければスケート靴も履けない状態だったといいます。
練習不足といいますが、とても練習どころではなかったはず。
SPもフリーも精彩を欠き、フリーは「4回転サルコー」を失敗しただけでなく、演技自体も最後まで続けられないほど酷いものでした。
翼の折れた天使...まさしくそんな状態で、哀しくて見ていられませんでした。
安藤美姫は、必死に弱い自分や周囲と戦っているのだと思います。
けっして、バッシングされるようないいかげんな女の子ではないはず。
それじゃなきゃ、荒川さんが声をかけるでしょうか?
「1回目と2回目の五輪は違う。次も味わってみたい。」
と意欲を燃やしています。
私は正直ほっとしました。
もう、やめたいと言っていた彼女ですから、心配していたんです。
意外と芯の強い子だなぁと思いました。
その姿に打たれ、私は彼女を応援していこうと決めました。
がんばれ!安藤美姫!