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できるところから一つずつ

題詠blog 2009

【概要】--「題詠100首blog」はこんなイベントです

(1)このブログにあらかじめ、「001」から「100」まで、100の題が用意されています。
    ※題の決定、発表は1月中
(2)参加者は「001」の題から順に、題をそのまま詠み込んだ歌を1首ずつ、自分のブログに書き込み・・・
(3)自分のブログに書き込んだ「001」の歌なら「001」の歌を、このブログの「001」の記事にトラックバック(投稿)します。  ※くわしくは「ルール(投稿の仕方)」参照
(4)この方法で、題にふられた番号の順に、「100」の題までトラックバック(投稿)が終われば完走です。最後に完走報告をトラックバック。


【日程】

2009年
1月2日~11月30日:参加受付
1月2日~1月15日:題の募集 ※くわしくはカテゴリの「お題リスト」をクリック
1月31日:題の最終発表   ※作業の都合上「011~100」は16日以降に随時発表
2月1日~11月30日:投稿(トラックバック)期間


100首題詠参加も 7年目になるので、今年は「浦島太郎物語」をモチーフに100首詠んだ。

話の筋に沿って詠めるとよかったのだが、それは無理だとあきらめて、ストーリーにかかわる歌を、題の順に詠んでいけば、ストーリーとしての順序はかまわないことにしたので、あとでもう一度構成をしなおすよいと思う。

浦島太郎物語

001: 笑
あでやかな乙姫さまの微笑みに太郎ほつかり心をほどく

002: 一日
百年を一日ほどに感じつつ太郎うかうか遊び暮らしぬ

003: 助
浦島が亀を助けて贈らるるニートのやうな竜宮暮らし

004: ひだまり
ひだまりに網を拡げて繕ひし日々もありたり 若き太郎に

005: 調
あまりにも調子よすぎるお礼だと思はないのか「疑え、太郎!」

006: 水玉
水玉の衣装で舞へるタイ、ヒラメに仇ならずや漁師太郎は

007: ランチ
漁に出る太郎のランチが釣りたての「鯛や平目」のこともありしよ

008: 飾
フェルメールの耳飾りのごと乙姫の両耳たぶに真珠が光る

009: ふわふわ
ふわふわと箱より出でてすつぽりと煙が太郎の体を包む

010: 街
村が街、街が都市へと変わりゆく行方不明の太郎を置きて

011: 嫉妬
乙姫の嫉妬なるべし玉手箱に白き煙を詰め込みたるは

012: 達
背に重き太郎なるべしとびきりに泳ぎ達者な亀ではあるが

013: カタカナ
カタカナより平仮名がきつと良く似合ふ乙姫さまの女心に

014: 煮
煮炊きする火の使えない海底にご馳走は刺身、海草サラダ

015: 型
愛情のひとつの型か浦島を夢の世界に留めおくのは

016: Uターン
ふと母が恋しくなりてUターン太郎は村に戻らむとする

017: 解
解決にはならぬと知れど寂しくて開けてしまひし玉手箱なり

018: 格差
仇かもしれぬ太郎をもてなしてヒラメは格差をしみじみと知る

019: ノート
乙姫様のノートに書かれし愛の詩が死後の太郎の光なるべし

020: 貧
貧乏な昔の村は700年たちて瀟洒なリゾートとなる

021: くちばし
くちばしで鴎が太郎をつつきたり「亀の誘ひに乗るのはおよし」

022: 職
「職業は漁師」でありし日は遠く浦島太郎はニートの暮らし

023: シャツ
作業着を派手なアロハのシャツと代へ髷を切りたる太郎青年

024:天ぷら
里心付き初めたる浦島に竜宮特製「海中天ぷら」

025: 氷
氷山を溶かす地球の温暖化竜宮城にもひそかにせまる

026: コンビニ
父母の墓を見つけし郊外に夜を明るきコンビニ幾つ

027: 既
戻り来し故郷に父母は既に亡く古き墓前に呆然と立つ

028: 透明
本当は拉致かもしれぬと噂され太郎の失踪不透明なり

029: くしゃくしゃ
くしゃくしゃに目を泣きはらす母なりき待ちても待ちても太郎戻らぬ

030: 牛
陸にあらば牛車に乗りて行くべしを乙姫さまはひらひら泳ぐ

031: てっぺん
竜宮のてつぺんにつく鯱の金の反射が波間に光る

032: 世界
それぞれの利害入り組み綾を成す人の世界も魚の世界も

033: 冠
海底に時に差し込む光芒に姫の冠輝きを増す

034: 序
まず鯛が躍りて次がヒラメなり竜宮城にも年功序列

035: ロンドン
ロンドンの博物館に展示さる乙姫さまのティアラ三個が

036: 意図
意図もなく亀を虐める子供たち身の丈ほどのストレスを持つ

037: 藤
藤色の衣に白きサッシュ巻き今日は姫さまシックに決める

038: →
「竜宮城はこちらの方」と→(やじるし)が今も残れり海底深く

039: 広
広い海を自分の世界とする竜は竜宮城を各国に持つ

040: すみれ
すみれ咲く春の村なり浦島がぷつつり消息断ちたる場所は

041: 越
50年を越える年月待ちにつつ太郎の母は力尽きたり

042: クリック
グーグルを開いて何度かクリックしストリートビューで覗く故郷

043: 係
髪型も着物も揃ひの三人が太郎の係と定められたり

044: わさび
浦島が五日目の夜の夢に見るわさび自生の水清き村

045: 幕
竜宮の暮らしに幕を引くべしと太郎が今日は心を決める

046: 常識
常識で分かろう筈もなき時間700年を7日に過ごす

047: 警
乙姫の警告忘れ開けられて箱はそのまま浜に残れり

048: 逢
父母(ふぼ)に逢ひ聞かせたかりきあでやかな竜宮城の土産話を

049: ソムリエ
ソムリエの勧めるままに注文す竜宮城のハウスワインを

050: 災
災難と諦めきれず沖を見て太郎の母は浜を彷徨ふ

051: 言い訳
言ひ訳はおよしなさいよ いつだってその気になれば帰れたはずよ

052: 縄
浦島を縄飛び歌にして遊ぶ児らには遠き太郎の心

053: 妊娠
たくさんの卵を昆布に植え付けて魚は妊娠しないキャリア派

054: 首
乙姫さまに首つたけなる浦島は偲び寄りゐる老いに気づかず

055: 式
竜宮式接待法の一つなり 客に時間を忘れさすのは

056: アドレス
竜宮城のアドレス聞かずに戻りきてクレイムすらもできぬ浦島

057: 縁
日のあたる縁に二人で坐りつつ父母は遠くの海を見晴らす

058: 魔法
竜王の魔法なるべし700年を7日きりだと思はせたのは

059: 済
「済んだことは仕方がない」と乙姫の溜め息一つ泡と浮き来る

060: 引退
母は母 その役割に引退も休暇もなくて太郎を思ふ

061: ピンク
竜宮のピンクのカーテン越しに見るタイタニックの大き船体

062: 坂
坂道を曲がれば前に広々と何も知らぬと言ふごとき海

063: ゆらり
海底の風に吹かれてゐるごとくゆうらりゆらりと昆布が靡く

064: 宮
海底の竜宮城の輝きか日没の前の海の金色

065: 選挙
竜宮の選挙に破れ乙姫は姫の座追はれ竜に戻りぬ

066: 角
太郎には見せずにおきし角を出し乙姫はもとの竜に戻りぬ

067: フルート
浦島の老いて覚えしフルートが竜宮城にかすかに届く

068: 秋刀魚
竜宮城に見かけぬ魚は秋刀魚なり 刀は太郎に見せぬ方針

069: 隅
父母は心の隅にも浮かばずに浮かれ心の竜宮の日々

070: CD
浦島の昔話のCDを孫に聞かせて我も聴き入る

071: 痩
痩身の太郎なりしも竜宮のたつた7日にふくよかとなる

072: 瀬戸
瀬戸の山に捨てられてゐしカナリヤと慰め合ひをり太郎老人

073: マスク
表情に厳しさの消え浦島のマスクが甘い雰囲気となる

074: 肩
がつくりと肩を落として坐りこむ700歳でも死ねぬ太郎は

075: おまけ
竜宮と紛ふばかりのパチンコ屋 おまけにネオンがチカチカとして

076: 住
わがうちの浦島太郎が目を覚ます カナダに住みて三十二年

077: 屑
「うちの子は海の藻屑と消えました」太郎の母はぽつつりと言ふ

078:アンコール
アンコールに応へて踊るタイ・ヒラメ疲れて少し貝を羨しむ

079: 恥
里心が気恥ずかしくて浦島は帰ると言へず6日経ちたり

080: 午後
朝漁にでかけて午後は砂浜に網を繕ふ太郎なりしも

081: 早
早朝の浜に掛け声響かせて村人総出で地引網引く

082: 源
乙姫をまた魚たちを侍らせて光源氏のやうな浦島

083: 憂鬱
「さんざんに遊んだ果てに憂鬱な顔したりして 太郎さんったら」

084: 河
大きくも臆病者の河馬のごと太郎は姫のなすがままなり

085: クリスマス
海底の籠宮城のクリスマス 誰も気づかぬうちに過ぎたり

086: 符
竜宮の暮らしに打ちし終止符は現実復帰のプレリュードなり

087: 気分
乙姫に断ち切れぬ愛残しつつメランコリックな太郎の気分

088: 編
あちこちに浦島伝説ありと聞くあまたの脚色・編集を経て

089: テスト
約束を守る力をテストされ落第印(じるし)の煙に噎せる

090: 長
連泊のつもりが長期逗留となりし太郎を待つ時の嵩

091: 冬
竜宮の冬の窓より見上げれば雲の如くに氷塊が浮く

092: 夕焼け
夕焼けも朝焼けまだ知らぬまま海底深く乙姫は住む

093: 鼻
鼻先を太郎の足にすりつけて亀はひと世の別れを惜しむ

094: 彼方
今もなお彼方の海の底深く竜宮城があると聞きたり

095: 卓
食卓の心尽くしの料理にも箸が進まず・・・ホームシックか

096: マイナス
人生にプラス・マイナスあらばあれ 美(は)しき思ひ出あればよしとす

097: 断
浮世とは断絶されゐし七日間ひたすらにただ楽しかりしを

098: 電気
フランクリンの凧が電気を受けるより遥か昔の太郎の噺

099: 戻
「母の呼ぶ声は汝(なれ)には届かぬか行きて戻らぬ太郎よ、たろーっ!」

100: 好
海が好き 舟が好き また漁が好き 若き太郎はよく陽に焼けて 



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