林道・吉野大峯線3 の巻
「母公堂」の女人結界まで下りてきました。道端の車から、行者装束の方が山に入ろうとしてるのかな?僕は2度目だからそうでもないけど、独特の雰囲気を家内は楽しんでいます。お墓のような石標がたくさん建ってますが、修行記念の石標が多いです。ここは、修行に励む役行者さんの母親が、ここで住まわった所だそうです。息子を心配する母心というところでしょうか。洞川の湧き水・取水所の前に、五代松鍾乳洞がありました。前回は、もう1つある鍾乳洞に入りました。今度はこっちを体験するつもりでした。が・・・、何と昼休み休憩中でした。12時を数分回ったところです。次は1時からだって。昼食を取りに、洞川の街に下りました。修行者さん向けの宿が並んでいます。全国区では、吉野ほど有名じゃないけど、こっちの方がよっぽど人が多いです。現役修行者の中心地の魅力なんでしょうか。白装束の行者服の方が、たくさんいます。法螺貝が似合う本格的な方もいます。洞川温泉の駐車場は、バイク無料です。天の川に面したお店で、アマゴの塩焼き定食1380円を賞味。塩焼きも美味かったけど、香の物もうまく、これは大変美味しいお店でした。修行者の根本寺「龍泉寺」に入ります。前回はここの池で水に浸かり、お経を唱えながら滝に打たれる修行者がいましたが、今回はいません。大型バス2台で帰る団体さんがいたので、修行を終えた後かもしれません。龍泉寺から天の川に向けて、湧き水が大量に流れだしています。名のとおり、地下水が湧く泉があるのでしょう。この水量は、相当なものです。「五代松鍾乳洞」に戻り、ケーブルカーの切符を買いに入ると、2時のになるとか。あと40分もありますが、待つことにします。歩いたら15分ですが、ケーブルだと6分です。というより、ここの見所は、鍾乳洞よりこのケーブルです。みかん農園など山仕事で高いところに資材や人を運ぶ簡易ケーブルカーです。こんなのめったに乗れませんよ。前の水汲み場は、駐車場の順番待ちが列を成す人気です。少し飲んでみましたが、味覚音痴の僕には、普通の水としか感じません。小屋に戻り座って待ってると、ケーブルが下りてきました。1:45の便の出発です。お客さんの座席は4、だけど定員は6だそうで、一番後ろにお若いカップルが2人で腰掛け出発です。50cc原付みたいに軽い音を出しながらゆっくり登っていきます。登り6分・下り6分・残り諸作業で、15分間隔です。かなりの急勾配を、ゆっくりですが確実に安定して上がっていきます。家内は、この日一番の体験だったそうです。下で全員ヘルメットを被ります。僕はバイクのヘルメットを被ろうと持っていたのですが、「それでもいいけど、狭いところがあるから傷つくよ」とのアドバイス。備え付けのヘルメットを被り、手荷物になってしまいました。五代松鍾乳洞モノレール・ムービー確かに急坂だけど、頭に当たる枝もないから変だなと思っていると、ヘルメットが必要なのは鍾乳洞内でした。僕も2~3度頭をぶつけるぐらい狭い所を抜けました。ヘルメット必須です。鍾乳洞自体は、前回寄ったもう一つの方が広くて良かったかな。でも広さは、しれています。家内は、狭いところをくぐるのに閉口していました。洞内は、係の方の先導・説明付きで15分。ケーブル駅に降りると、次のケーブルが上がってくるというルーチンになっています。ここから帰路です。r21でR309に出ます。ローソンそっくりの看板で、ローソンをもじって「モーソン」の看板を上げたお店が模様替えしていました。ローソンからクレームがあったのか、今度はユニクロをモジって、モリクロになっていました。モリクロではまたクレーム対象になると思ったのか、「モリクロ・フラフラ」となっています。ただでは起きないご店主の心意気が素晴らしい。R309をグーンと、「道の駅・吉野路黒滝」に。修験道修行者装束のおじさんたちが、こんにゃくを食べています。額に丸い物を当てたかっこいい修行者が、ソフトクリームを食べています。家内が、「ソフトクリーム食べないで」って、笑っています。走ってきた山岳路をひたすら歩く修行者の崇高なイメージが、ソフトクリームで崩れていくのでしょう。僕らは、屋台でこんにゃくの串刺しを食べました。これがうまいです。辛の微妙な味付けが素晴らしい。100円。R309をグーンと、「近鉄・下市口駅」まで。ここで家内と、しばしお別れです。往路と同じ電車を反対に戻るのですが、ちゃんと帰って来るでしょうか?方向音痴なので、一抹の不安が・・・。僕も、ひたすら往路を同じ道を戻ります。6時に地元帰着。家内に電話すると、既に駅から歩き出しているようです。ブーンと家に向かうと家内発見。「暑くて~」と釣り用スーツの上を脱ぎ、プロテクターの胸ファスナーを大きく下ろしています。「電車はクーラーが効いてたから平気だったけど、歩き出したら暑すぎて・・・」。またまた、楽しい1日になりました。