暴れん坊さんより(強さへの遺伝子)いつも素晴らしいBLEACH小説書いていらっしゃる暴れん坊さんの記念すべき100個目のなんちゃってです。 (全然、なんちゃってじゃないんです。) キャラへの愛情がないと書けないすばらしいものだと思います。 久保先生にも読んで欲しいです~。 強さへの遺伝子(黒崎一護) 自分が弱いって認めるのって、勇気がいるよな? 俺・・・ガキの頃は弱虫でよ。 お袋に事あるごとに泣き付く様な、超泣き虫だった。 そのお袋を俺のせいで死なせちまってからかな。 異様に強くなりたいって思い出したのは。 向かってくる奴は片っ端からのしていくようになった。 喧嘩は強いほうだと思う。 タイマンで負けたことって無かったしよ。 そんな俺が「負けた」って思ったことが3回ある。 その内の2回は白哉と、藍染とかいうオッサンに負けたとき。 これは実際戦って手も足も出なかったんだ。 認めるまでもねえか。 後の1回は浦原さんに、「キミは弱い。」って言われた時だ。 あの時の俺は、白哉にやられた事をどこかで認めたくなかった。 負けたっていう現実から、目を背けようとしてた。 そのために無鉄砲に尺魂界に行こうとしていた。 そう。現実から逃れるために。 そこをやられた。 「キミは弱い。」ってな。 実力も、現実から逃れようとする情けねえ根性も何もかもを「弱い」って、教えられたんだ。 強くなりたきゃ、覚悟を決めろ。 自分の弱さから、逃げるな。 少なくとも俺はこう理解してる。 それから俺は少なくともあの時からは強くなったと思う。 でもまだだ。 まだ足りねえ。 自分が弱いって認めるのって、勇気いらねえ? なんか、今までの自分を否定するような気がしてよ。 今までの自分て何だったんだ、って思うよな。 でもそれはヘンなことでも、恥ずかしいことでもねえと俺は思う。 自分が弱いと思えるってことは、強くなれるって言うことでもあるんじゃねえのかな。 だって、自分を客観的に見れなきゃ、弱いだなんて思えねえだろ? それって、結構すげえ事だと思う。 最初から強い奴がいるっていうのは事実だと思う。 白哉みたいなのがその典型かもな。 でも、弱いところを少しずつ強さに換えて、最終的に強くなればいいじゃねえ? そのためには、自分の弱さを認めて、それを克服する努力っていうのは絶対に必要なんだ。 でもどうしても、逃げたい時だってあるよな。 自分の殻に閉じこもっていたい時だってある。 でも、残念ながらそれじゃ何も解決できねえ。 状況はかわらねえから。 一人で立てねえときは、助けを呼べ。 小さい声でもいい。 たとえ直ぐに気付いてはもらえなくても、きっと誰かは気付くと思うぜ? 今、立ち上がれねえと思っている悩みでも、いつか懐かしく話せるようになるときが必ず来ると俺は思う。 その時、絶対強くなっているはずだ。 そういうのを何回も繰り返しながら、段々と強くなっていくもんなんじゃねえのかな。 だから、逃げるなよ? いったん引く事は必要だと思う。 でもそこから逃げ出すなよ? 必死でやろうぜ。 例え思い通りの成果が出なくても、必ずその努力は俺たちの糧になる。 そしてそれが自信になっていくもんだと思う。 俺がもう一人の俺の事でへこんでいた時、ルキアに助けてもらったろ? 意外だった。 だって、ルキアは助ける相手で助けられる相手だとは思ってなかったからな。 でもそうじゃねえ。 ルキアも、恋次も、チャドや石田や井上、みんなに俺は助けられているんだ。 それを俺は時々忘れる。 みんなを護らなきゃって思うことが強すぎて、忘れることがある。 これも俺の弱さだ。 でもだからこそまた強くなれる。 「強さの遺伝子」っていうのは生まれながらに違うのかも知れねえ。 でも「強くなる遺伝子」ってやつは、「弱さの遺伝子」の延長上にあると思う。 これはどんな奴も持っている。 そのためには一度「弱さの遺伝子」を活性化させなけりゃ発動しないもんなんじゃねえかな。 でも強くなりたいと思わねえ? じゃ、一緒に発動するとするか。 まずは弱さの遺伝子を活性化しようぜ。 そして・・・強くなってやろうじゃねえの。 なんちゃって。 おまけ(一護バージョン) 凹んでいる奴の見分け方は簡単だ。 それ以上傷つかないようにバリアを張ってるからな。 でも本当はそのバリアから出てきたい。 でもそのきっかけがつかめねえ。 そんなのがほとんどだと思う。 いつもと同じように接するんだ。 凹んでようが、同じように。 バリアごと、壊しちまうのは俺の得意技だけど、いつもそんな風にはいかねえかもな。 でも少なくとも尺魂界の奴らは、バリア破壊組みだな。 全く油断も隙もねえ。 でも、感謝してる。 見てろよ?お前たちが凹んだ時は、俺がバリアをぶっ壊してやる。 お返しにな。 私も凹んだ時には一護(森田さん)から元気をもらいたいです~。(^^ゞ っていうか、あまり凹まないほうなんですけどね~。 (何も考えてない・・・。) 暴れん坊さん、改めてありがとうございました~。m(__)m |