名古屋B食倶楽部

2019/02/08(金)10:17

東浦のイオンモール 焼き鳥のほっとやで、大山地鶏親子丼とから揚げ

B級(887)

「あら、リンガーハットで、野菜ドレッシングをボトル半分、丼に入れてビックリしてたおじさんが、また来てるわよ。」 「今日は、親子丼を食べる気ね。おじさん達って、どうしてかつ丼や親子丼が好きなのかしら。甘辛いだけで、どっちもおんなじ味なのにね。」 「あたし、天丼で、海老天を最後までとっとくおじさんも、みみっちくて、嫌いだわ~。」 「あらやだあの人、誰かが、先にテーブル確保の目印にハンケチを置いてった席に座っちゃったわ。」 「まあ、しかも、そのハンケチでテーブルを拭き始めちゃって」 「フードコートの掟を知らないんだわ、困るのよね~。あんたは、男の戦場をお払い箱になって、今は、女子供の陣取り合戦の真っ只中に居るのに、ぼ~っとしちゃって。」 「来たわよ来たわよ、ハンケチ置いてテーブル確保のおばさんが、ラーメン持って。」 おばさん、自分が、ここは私のテーブルよ。って、暗黙の約束を果たした席に、ラーメン受け取り戻って来たら、禿で髭ぼうぼう、クロックスで糸くずジャージのおっさんが座っています。 おばさん、ゴミ袋の口元で飛び回るコバエかブヨを見るような目で、おじさんをねめ回してます。 しかし、お気に入りだったフェイラーのタオル地のハンカチが、テーブルの端っこで、くしゃっと置かれているのに気づくと、突き刺すような視線に変わり、ハンカチとおじさんを何度も何度も繰り返し見ながら「タコが私のハンカチを・・・。」と怒りを絞り出しました。 ところが、おじさん、唐揚げをアガ~って最大限に口を開けて、丸ごと口に入れるのに一生懸命で気が付きません。 おばさん、病原菌から引き離すように、さっとハンカチをテーブルから奪い取ると、おじさんの目の前でバタバタ振り、眼底で血管がプチプチ「はでる」ほどの眼力でおじさんを射抜きました。 流石に、痛いような視線に気づき、口に唐揚げを入れたまま、フェイラーおばさんを見つめました。 でも、なんで、このおばさんが自分を睨みつけてるか見当がつきません。 げぼっと唐揚げを涎と一緒に吐き出したおじさん、「どうかしましたか?」と一言。 おばさん、あきれ返って、ぷいっと横を向くと、トレーとハンカチを持って、おじさんから一番遠く離れたテーブルに、のっしのっしと歩いて行ってしまいました。 「きゃは~、笑える、ジャージおじさん、場所取りのハンケチとテーブル拭きを、勘違いして使ったことに気づいてないのよ。周りを見たら、そんな黒地に花柄模様のテーブル拭き、何処にも置かれてないこと判りそうなもんなのに、ほんと、鈍感力の塊なんだから。」 ボリューム満点の親子丼と、唐揚げ一個食べて、残りは晩御飯のおかずにしようと、お店にパッカン箱と袋を貰いに行ってテーブルに戻ってきたとたん、おじさん、びっくりしたような顔をして、ハンカチひらひら眼光鋭いおばさんの行方を、首をぶんぶん左右に振って探し始めました。 フードコートの端っこに、そのおばさんを見つけた瞬間、唐揚げと財布も入ったバッグをフードコートの掟に従い置いたんではなく、ただ置き忘れたまま、狭いテーブルの間を、椅子やテーブルにぶつかりながら、前のめりに泳ぐように走っていきました。 「あのおじさん、もう二度と、このフードコート来ないわね。」

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