にるや かなや * Niruya kanaya *

2006/09/12(火)21:20

手術は成功しました。

お空に還ったノゾミちゃん(74)

昨日は、久し振りに自宅に戻り、 ダンナさんのお母さんにお手伝いに 来てもらって、ムスメといっしょに 眠りました。 でも、なんだかゆっくり眠れなくて。 朝になって、幼稚園に向かうムスメに 「また週末ね~」と言いながら、 ちゅーしてもらいました。 ダンナさんの運転で、病院へ。 10時前について、ずっと保留状態に なっていた(^-^;)、60万近い自分の入院費を 支払ってから、いざノゾミちゃんのもとへ。 ところが、先生がなかなか来ない…。 1時間半押しで、やっと到着。 なんだか手違いがあったとか。 執刀してくださる先生から、 手術の説明をたくさん受けたのだけれど、 事前の説明とはかなりの食い違いが。 すんなり終われば、すんなりな手術かも しれないけれど、はっきり言ってハイリスク。 しかも、ノゾミちゃんの心臓の症例は ひとつでも難しいタイプがふたつ、 それも特別難しいものが揃っている。 先生がふと「心臓の奇形」と口走ったとき、 ものすごく心が痛かった。 そうなのか…。 先生たちの認識としては、 それが正直な発言なんだ、と。 今回の手術では、胸を開いて、 片肺をどかし、その下の動脈を縛る。 その間、残りの片肺で呼吸することになり、 ただでさえ弱っている心臓が保つかどうか。 手術中に血管近くの神経を傷つければ、 嚥下することができなくなったり、 声が出なくなったりする可能性があり、 障害が残ったかどうかは、今後 成長してみないとわからない。 一時間ほどの手術で終わるはずであるが、 時間が長引いたら、問題が起こったと 考えて欲しい。 しかも、その場合は処置は難しいだろう、と 念を押されたのだった。 執刀される先生にとっても、 最小の患者になるという。 今まで一度として、手術中に 命を落とした子はいないけれど、 どのくらいの確率で成功するとは言えない、 とダンナさんの質問に答えてくれた。 ノゾミちゃんが手術台に乗せられる前に、 はじめて抱かせてもらった。 生まれて一週間で492gから80gも 小さくなってしまったノゾミちゃん。 だけど、今日までに成長して、 50gも体重を増やし、460gになっていた。 いっぱいの管につながれたノゾミちゃん。 ちっちゃくて、両手に乗ってしまう。 でもとってもあったかくて、 呼吸器でやっと息をしている。 涙が止まらなくて、切なかった。 時間は長かった。 先生の言葉がぐるぐる頭の中で回っている。 今回の手術が終わっても、今後、 心臓の壁を塞ぐには、一度や二度の 手術では終わらない、と言われた。 今回の手術だけでなく、何度も 身体に傷が増えることになるんだ…。 なにが幸せなんだろう。 どうしたらいいのか分からなかった。 待っている部屋の時計は止まっていた。 時間が分からない。 長くて、手術がどうなっているのか 不安でたまらない。 なかば、あきらめがよぎったとき、 スタッフさんがドアから顔をのぞかせた。 「手術は成功しましたよ!」 待ち始めてから、二時間以上経っていた。 手術は無事成功。 ノゾミちゃんの身体には左脇から 背中方向にむかって、横に けっこう大きく線が走っていた。 細かく縫われている。 上に透明なシールが貼られていた。 貧血があるので、ふたたび輸血。 これでよかったのだろう。 この子の将来はどうなるのだろう。 不安でたまらない。 麻酔が効いているので、 おとなしく眠っているようにみえる。 しばらく見守ってから、ダンナさんと いっしょに病院をあとにした。 昼食もとらずにいたので、 夕方5時にようやく食事。 いったん忘れ物を取りに自宅に戻って、 ムスメの顔が見られて嬉しかった。 その後、実家に送ってもらって、ほっと一息。 すごく疲れた…。 ダンナさんは自宅に戻った。 手術は成功したけれど、 本当になにがよくて、なにがよくないのか、 自分でも分からなくなってしまった。 涙が止まらなくて、どうにもならなかった。 両親はそっとしておいてくれた。 その気持ちがありがたかった。 日記枠の右側にあるスライダを使って、下まで読んでね♪ 人気blogランキング参加中♪ 励ましがわりに「ポチッと」押していただけると、 ランキングに反映されて筆者が喜びます♪

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