母が亡くなって、しばらく札幌の実家に帰っていました。これからぼちぼち日常に戻ります。
「母さんの熱が数日前から下がらない。意識も無い。看護師さんから『もう娘さんに連絡した?』って言われた」と父から電話があり、翌日、札幌の病院へ向かう。「昨日より顔色が良いし、呼吸も安定している。この分ならもう何日かはもちそうだ」そんなことを言いながら帰宅して、1時間半ばかり経ったところで病院からの電話。「嘘だぁ…」としか言えなかった。ほとんど苦しまなかったようで、穏やかな顔をしていた。「寝てる場合じゃないぞ。わざわざ来てやったんだから、起きろ」私に会うまで、頑張って待っていてくれたんだな。安心して逝ったんだな。
父と私、母の兄姉達のみの家族葬という形で、慌しい中にもゆったりとしたお別れの時間を持つことができた。兄弟姉妹の中で末っ子の母。「順番が違うだろう!?なんでだよ!?」伯父が怒る。化粧を施した顔は写真に収めたいほど綺麗で、今にも起き出してきそうだ。だけど、ひんやり冷たい。旅支度してお花に飾られた母は、あっという間に小さなお骨になってしまった。お骨を抱かせてもらったら、意外に重く、まだ温かくて、なんだか少しほっとした。思えば、随分と長いこと苦しんだもんね。ようやく楽になれたんだもの、笑顔で見送ってやらないとね。
そう簡単には割り切れないけど、残された者が健康で幸せに暮らすことが最大の供養になるはずだから、これからも頑張るよ。父さんと私を見守っていてね。
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