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Nostalgic Hours

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2019.07.24
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カテゴリ:本・映画・音楽

久々にNetflixに再登録しました。「リラックマとカオルさん」見たさに(笑)クレイアニメだけどリラックマたちはフェルトぽい質感。寝る前に1話見るとほどよい内容と時間です。子供と一緒に見てもいいんじゃないかな。

それはともかく、Netflixは華流ドラマが何気に充実していまして。
台湾の植劇場というシリーズドラマ枠の作品はとても面白い。
とりあえず最後まで見たのがサスペンス「暗闇は目を閉じて」(原題:天黒請閉眼、Close your eyes before it's dark)。
高校時代の山岳部のメンバーが10年後に集まった同窓会で殺人が起きていきます。しかも舞台は山中の一軒家な民宿で、お約束通り台風で道路が寸断され逃げ道がない。
「そして誰もいなくなった」的なクローズド・サークル・ミステリーは結構好物なので、とても楽しめました。1話90分くらいあって全7話一気見してしまったので眼精疲労が大変でしたが、それほど続きが見たくなる内容でした。

10年前に起きた事件のせいで人間関係にしこりが残るなか、10年前の秘密、大人になった彼らが抱える今の秘密と苦悩、それぞれが交錯し、さらに偶然が加わって恐ろしい展開に。
サスペンス好きな割には犯人予想がまったく当たらない私ですが、今回はある程度予想できつつ、でも大どんでん返しもあり・・・

以下ネタバレあり


恨みを持ち、最後に現れたシャオトンが次々と皆を罠に嵌めていくというホラー展開ではなく、それぞれの殺人の犯人と動機が異なっています。途中観客と同じ目線の刑事も投入されて、最後まで謎が解けないのが非常によかった。

ちなみに犯人に気づいたのはトランシーバーの電池が切れたときですね。ボーツアン、あれはわざとっぽい・・・だいたいサスペンスにおいて「ああっ電池が切れた」とかすごいタイミングで決定的なこと言うやつは怪しいのですよ。でも人畜無害そうな可愛いズーシュオが実は・・・みたいなのもありか?とも思っていました。だって彼の恋は叶っていないから。

というのも結局、この作品で殺人の原因になっていたのは愛憎。愛しても手に入らない相手をうっかり殺したチェンファン、彼女を愛する余りに人を殺すことも厭わないボーツアン。
でもルオチンとズーシュオの間には恋は育たなかったけれど、イーツォンがチェンファンにしたように相手の思いを否定することもなかった。屋上の件があるから味方でいたかったというルオチンの台詞を聞いたときに、ズーシュオ犯人説はわりと薄くなりました。互いにある程度甘酸っぱい思い出としてもう昇華されているので、10年ぶりに再開しても二人は新しい関係にはならなかったのでしょうね。

シャオトンが再開したイーツォンに心を許さなかったのは何かわかる気がする。怒りというより、どちらかというと、つまらん男とつきあってしまった自分を悔いている顔だなあれは。彼はいい奴だけど人として傲慢だからね。事故とはいえシンイーを死に追いやってそれを隠そうとしたあたり、あまり大きな男にはなってなかったということです。
でも最後に「なぜ10年間も心を閉ざして皆と話さなかったのだろう」と悔いるシャオトンがもっとも印象的でした。傷ついたのは自分だけでなかったと彼女はやっとわかったんですね。


それにしても、タイムカプセルになんで、あんな聞かれたくないような秘密を喋るかな。開ける可能性もあるんだし、絶対黒歴史になるじゃん!
シンイーみたいに楽しかったこととか、イーツォンみたいに明るく将来の夢でも話しておけばいいのに。内向的な人ほど(チェンファンとかズーシュオとか)ああいう状況だとぽろっと本音を言っちゃうのかな。


植劇場については↓(taiwn todayにリンク)
https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=151&post=119319

2019年7月現在日本版Netflixで見られるのは下記の通り。

「姜老師、你談過恋愛嗎?(Miss Jiang, You Talked About Love It)」:先生、本当の恋って?
「天黒請閉眼(Close Your Eyes Before It's Dark)」:暗闇は目を閉じて
「積木之家( House of Toy Bricks)」:積み木でできた家
「夢裡的一千道牆( 1000 Walls in Dream)」:千の壁を超えて
「五味八珍的歳月 (What She Put on the Table)」:料理が冷めないうちに
「花甲男孩轉大人(A Boy Named Flora A)」:お花畑から来た少年

「恋愛沙塵暴(Love of Sandstorm)」「荼蘼(Life Plan A and B)」は今は上がってなさそうです。


Netflix、しばらく楽しめそうだな~
しかし、「リラックマ」の次は「おしりたんてい」にハマりそうな予感がぷんぷんする…


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最終更新日  2019.07.24 00:06:40
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