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カテゴリ:ホームステイ
金曜の夕方から北の方にあるヘネサンドという所に住んでいるダンナの姉の家に遊びに行った。彼女の誕生日と義理の父、つまり彼女の父親の誕生日を祝うのが目的だったが親戚が全部で16人も集まり、皆何泊もしていったので誕生日の当人は大忙しだったに違いない。ダンナの
家族親戚は何かある度に良く集まるまとまりの良い家族だが、皆ほとんど手ぶらでやってきて は手伝いもろくろくせず家のものを食べ尽くし飲み尽くして行くので、我が家の誰かの誕生日の度に私は内心恐れている。アパート住まいの我が家には食事をする場所はあっても大人数が泊まれる場所が無いのがせめてもの救いである。 ストックホルムから車で5時間北上して森の中の一軒屋に夜遅くたどり着いたときには、早くついていたほかの親戚達は夕食も終わり自分達の寝る場所をしっかり確保してしまっていたので私達は仕方なくソファーと書斎のデスクの下に持参した布団を広げた。スェーデンの多くの家庭は日本のように靴を脱いで上がり、客用のベッドが足りないときは床にマットレスを敷いて寝るので学生時代の合宿を思い起こさせる。 家のホスト(ホステス?)である姉のレナは数年前にダンナを急病で亡くし一軒家に一人で住んでいる。一人暮らしをしていて寂しいのか私達が行くと喜んで迎えてくれるが、今回は赤ん坊が2人に犬と猫までが一度にやってきたので皆が帰る時にはかなりお疲れ気味に見えた。 前回は家の壁の塗りなおしと薪割りという名目でやはり同じ数の親戚が集まって、家もきれいな赤に塗りなおされて薪も5年分くらいは蓄えられたが、彼女はその後疲れて一週間くらい寝込んだという話。 湖に面したテラスでシーフードバーベキューのパーティーをして、いつものようにたらふく食べて飲んでいる途中でスペインの長男から携帯に思いがけず電話がかかってきた。 電話代が無いからホストファミリーに電話して、とだけ言って彼は電話を切り、当然私達は何事が起こったかと心配になった。が、森の中なので電波がうまく届かず電話はなかなか通じない。私の心配をよそにいい加減酔っ払っている親戚たちは勝手な憶測をたてる。 パスポートでも落としたんじゃない?ホームシック?夏バテ?グラナダですりにでもあったのでは?変な娘をハントして問題でも起こしたのでは?飲酒の現行犯で学校の先生につかまったのでは?いやうちの子に限って。 ようやくの事で電話がつながると息子はただ"すっからかん。お金を送って”と言う。内心ほっとしたが、そんなはずは無い。お金は3週間分足りるだけ渡してあって、まだ10日しか経っていないのである。当人は学校に通う為にレンタルの自転車を借りて、デポジットとレンタル代で使い果たしてしまった、と言い訳するがいくらリゾート地でも3週間の自転車のレンタル代が自転車を買うより高いはずは無いのだ。 "それで他には何に使ったの?" "えーとビーチで使うバスタオル(バスタオルは2枚も持参しているのに!)、それに暑くて一時間毎に飲み物が必要だし、ランチはとっても高いし、あと予定していなかった物も少し買って、たとえば水パイプ(!)とかいろいろ。”いろいろの明細については尋ねる気にもなれなかった。知らないほうがいい事もあるかもしれない。 結局、帰ってきてからきちんとした経費清算書を提出し、8月の陸上競技会の時にタダ働きをするから送金するという事で私は折れる。一緒に行っているグループには女の子がとても多いので、余暇はショッピングにつき合わされているのかもしれない。でもこのエクストラの費用は長男が就職したら利子をつけて請求するぞ。次男はきちんとした貯めがただが長男宛の請求書はすでに山の様にたまっている。 誰に似たのやら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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