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FAM.  FREJ  OF STOCKHOLM

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Freja

Freja

Category

2012年09月30日
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カテゴリ:陸上競技
昨日は今年の大イベント30kmトレイルレースだった。


昨年はマラソンよりキツイと言われているこの大会の4日前に転んで足の骨を折った。

あの時に較べると体力も精神力も最低である。  一夜漬けトレーニング、いや一ヶ月漬けか、位しかしていない。 


珍しくキンチョウも無く当日になってからコースのお勉強。

C:\fakepath\LL.jpg


こんな感じだ。


最後の5kmに有名なニシン坂どくろとカーリン坂どくろがある。


ニシン坂はハイハイして登るか、イザとなったら前のランナーにしがみつくか。


体力不調に加えて2-3日前から風邪をひいたらしい。 

Frejaは喉が痛くなったら走らない事にしているが、痛いのは喉か奥歯かよく分からないので一応参加する事にした。


予想したとおりここ数日間雨が降っている。 ちっ。


意欲が全く無いままスタート地点の草地に立つ。

8000円以上の参加費用を払ったんだからスタートしないと一生後悔するからだ。

スタート前にくるぶしまでぬかるんだ泥に浸かった。


スタート直後に大きな沼の様な水溜りの中を走らねばならなかったので、Frejaのダイジな白い皮のシューズは見るも無残に足跡


最初の一キロはこんな感じで7分もかかってしまった。


3km位でもうすっかりやる気なし。


ああ、なんでこんなグウタラランナーになってしまったのだわからん


走り始めて20分もたたないうちにトイレを見つけたので駆け込む。すでにもよおした訳ではないが、その後は山の中で用足しをするしかないからだ。 


今年は参加者がスゴク多いので、山の中も混み合うに違いない

それに声援者の中にション光景なんかをYouTubeに載せる様な奴がいるかもしれない。


それはともかく又走り始めるとIpodからなにも聞こえてこない。 
さっきまではクィーンのDon´t stop me now でなんとか景気付けてたのに。

立ち止まってイアフォーンのコードをたぐってIpodを探す、あれ、さっきトイレにでも落として来たのだろうか。

幸いな事に足元に落ちていた。 

コードを引っ張った時に落ちたらしい。

付け直してタイツの小さなポケットにIpodを入れようとしたが、寒さで手がかじかんでなかなかうまく行かない。

タイツのポケットは3cm位の小さなもので、内側についているからこういう時は非常にややこしい。

ああ、もうタイムを考えるのはやめよう。


そんなこんなで15kmまで半分無気力のまま他のランナーについてゆく。

坂ばかりのレースだが、15km位からきつくなる。 だからそれまでは体力節約で皆もくもくと走る。


木の根っこや石につまずかないよう足元だけ見て走るので、時々登り坂に気が付かない、という利点もある。

Frejaは本当は坂道は得意なのだ。 特に下り坂は


それなのに何故か不調である。


足が最後まで持つかどうかも心配だ。

この間の10km走ではスタート直後に足を滑らせて(あの時も雨だった)5kmでもう足が痛くなり、圧縮包帯を巻いてもらってゴールまでたどり着いた、というバッテンがある。


こんなネガティブな考えを持ちながら30kmのじゃり、泥坂道を走るのは楽じゃあないのだ失敗


15km地点で精神を引き締めなければ。 

こんな時には鞭よりアメが利くに違いない。


そこで心理診療士Frejaはやる気のなさに悩む患者Frejaにささやく。


「1キロ走るごとに1000クローネ(12000円)の賞金を出そう」


おっと!


ここで急にスピードが上がる。


25キロまで貰った賞金で何をしようか楽しく考えながら走る。


こんな単純な患者ばかりだったら心理診療士は楽な商売だろう。


25キロで、ビアンキの中古自転車が買えるかも、などと考えながらシューズを脱ぎ、中にたまっていたジャリを捨てる。 テーピングをしてグリセリンを塗っていたにもかかわらず、雨ではがれて足の裏には水ぶくれがあちこちに出来ているようだ。

痛むのは後にして、次は新しいウエットスーツかベルリンマラソン旅行の事を考えよう。


ニシン坂の手前の坂は歩いて登った。


ニシン坂では日頃のFrejaがようやく目覚め、歩くランナーを横目に同じような速度で走って登るグッド


ここを走ったのと歩いたのでは後の自慢話に差が出るからだ


ところが、やっぱり、トレーニング不足がたたった。


坂を走り降りた時に両ももがつった!!


あと5km残っているし、恐ろしいカーリン坂もある。


ここで診療士Frejaは賞金額を上げてはくれないだろうか。


太ももがつると本当に痛いので、そこまでは頭が回らず。


ただ一つ分かっていたのは、ここで棄権しても結局ゴールまで歩かねばならないのだ。


木に寄りかかってストレッチをする。


がに股でゆっくりジョギングするしかない。


今日はFrejaはオレンジのトップに4DMのテカテカタイツ、と決め込んで来たのになんという情けない格好だ。 が、しようが無いぺんぎん

周りにも足がつってひいひいしているランナーが大勢いる。


こんな光景はマラソンでは見られない。


何故か山道の中で急に苦しむランナー達に共感が沸き、脚の痛みにもかかわらずレースが楽しくなって来た。

皆もくもくとゴールだけを目指すゾンビーの様だマラソンマラソンマラソン


がに股ランニングで少し行くと、天のスクイ、道端にマッサージ師達がいた。


マットに飛び込み、すばやく太もものマッサージをしてもらう。 


効果バツグン!


それに賞金額はすでに28000クローネだ。


あと2km。


最後の坂をなんとかクリアして、タイヘン遅ればせながらも急に時間が気になりゴール直前は泥の中をダッシュ。



ああ、賞金30000クローネ(36万円)! 誰が払ってくれるんだろう。
































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Last updated  2012年10月01日 04時50分19秒
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