スーパー ガール マティーナ
今日の午後から水曜の夜まで出張に出るので、その前に我がクラブの将来のスター、マティーナについて紹介したい。マティーナは15歳、身長180cm位で大変美人。私立のフレンチスクールの中学2年生である。学校の成績はうちの息子によるとオール5(こちらは4段階評価だが、最高の成績ということである)。ピアノの腕前も大した物だと聞いている。彼女の焼いたクッキーもおいしい。私達は彼女も彼女の両親も5年以上も前から知っているが家族全員性格も良く社交的なエリート一家である。天は3物も4物も与えるという事であるがマティーナのスーパーぶりはこれだけではない。もうやめてはしまったが、バスケットをしていたときはひと試合で100点も入れるなど意地悪なライバルにはモンスターと呼ばれたこともあったらしい。彼女は、やはり3物も4物も与えられた(まだ何を与えられたのは発見してはいないが)うちの長男と同じトレーニンググループに属しているので今週末ヨーテボリの世界ユース選手権という名前だけは立派な競技会に参加している。10歳の時から15歳の男の子達より速く走ったり、早くに才能を発揮してそのまま持続している数少ない将来のスターである。スェーデンには今7種目競技で圧倒的に世界を制覇していて国民的な英雄である若いカロリーナ クリフトという選手がおり、彼女は2002年以来参加した7種目競技ではオリンピックも含め全て優勝しているが、マティーナはクリフトが15歳だったときのレコードを破っている。クリフトはマティーナのアイドルであるが、マティーナが怪我もせず、たちの悪いボーフレンドでも出来なければあと5年後位にはオリンピックでメダルを取っているとクラブのメンバーは皆信じている。ちなみに彼女のレコードは100mが11,92秒(15歳ではスェーデン記録)、ロングジャンプ5,9m、砲丸投げ14m、5種目5088点、ハイジャンプ170cm位、ハードルは覚えていないがいつも1位(多分記録)、槍投げは初心者で34m位、800mも出れば1位。もし15歳女子の記録に詳しい人がいたら比べてみてほしい。12-13歳のときは200mのヨーロッパレコードを保持、記録は覚えてはいないが大人と走ってスェーデンの決勝で3位には入るかも。まだ15歳の将来のスターをどう扱うべきかが難しいところである。我がクラブは昔ははオリンピック選手を生み出したがほとんどがロングディスタンスランナー。彼女の賢い両親はプレッシャーを与えないように競技会前のインタビューは断ったり、スポンサーも全て断ってごく普通のティーンエージャーの様に育てており、クラブのメンバーも彼女を特別扱いはしないようにはしているが口で言うほど簡単ではない。そのうち他のお金もプロのコーチももっているクラブが彼女を引き抜くのではないかとクラブの会長は口にはあまり出さないが心配している。その通り,彼女の母親によるといろいろな勧誘があるということである。トレーニング中や普段の彼女を見ていると、身長は高いが普通の十代の女の子である。一時期はうちの息子と結構良い雰囲気で一緒にハイジャンプのコーチに通ったり、競技会の期間中に夜遊びをしてして翌日の決勝をパスして息子がコーチに大変なひんしゅくを買ったりしていたが、彼女が偉大になりすぎて怖気付いたのか最近は距離をおいているようである。他のトレーニング仲間も同様の様である。彼女自身は全然変わってはいないのだが。マティーナが将来スェーデンを代表するスターになって欲しいとは思うが、人から抜き出ているが為に同年代の友達に敬遠されつつあるのが可哀そうになるときがある。