5つ星ホテルに泊まる客は?
写真の人物は残念ながらFrejaとは何の関係もありません。でも泊まった のは同じタイプの部屋。 自費で5つ星ホテルに泊まった記憶はあまりないが、今回のホリデーは7泊8日、ストックホルムからフルガーダ間往復航空券、それにベランダ付きダブルルームが2部屋、プラス朝食と夕食付きで一人7,000クローネ(10万円位)だった。 ユーロ高の今はイタリアの3流ホテルに泊まるのと同じくらいである。だからホテルのプールの大きさは知っていても 星の数などは全く考えていなかったので、到着して5つ星と知った時にはびっくり。ホテルは巨大というよりいろいろなしゃれた一角に分かれていて、満室だったとはいえ、静かで落ち着けるつくりだった。そんなお品の良いホテルに泊まっていた客はといえば...3つ星がせいぜい良いところ、中には全くの星なしレベルの客も。このホテルはドイツ人御用達のホテルだった!部屋に入ってまずチェックしたテレビのチャンネルの半数以上が ドイツ語のチャンネルだったので嫌な予感がしたが、残りのチャンネルのいくつかがロシア語だったので さらに不吉な予感が。 私の目はどうしても彼らの行動にひきつけられてしまう。1.レストランにはぞうりやビーチウェア(ランニングに半ズボン)では入らないで下さい、 と各国語で各部屋に案内があるにもかかわらず、ディナーテーブルにこのカテゴリーの 客が一杯。 ちなみに一番お上品な格好をしていたのはアラブ人。2.ブッフェ式のレストランで、彼らは大皿に前菜も主菜もごちゃ混ぜに山盛り。3.それも一皿ではなく、まとめて4皿も5皿も取ってくる。 いくら体格が大関級でも普通の 人間では平らげるのはまず無理。 だから彼らが立ち去った後には残り物が山の様に残る。 ご飯を残してはいけないといわれて育った私には不可解な光景である。4.残り物は皿の上だけでなく、テーブル、いす、あれ、床の上にも。5.そんな彼らは飲み物は一番安い物しか注文しない。大体がミネラルウォーターで、残った 水はしっかりと部屋まで持って帰る。 6.部屋にもって帰るのは水だけかと思ったが、朝食の時はこっそりパンまで...ランチにで もするのだろうか。 私もパンを持ちかえって魚の餌付けに使ったけど。7.彼らが立ち去った後はブッフェの料理がごちゃごちゃに混じっている。 リゾットかなと 思って覗き込んだら、ご飯にフライドポテトが混じっていたり。不思議である。8.100キロ級の彼らがプールに飛び込んだら津波が来るのではと冷や冷やし通し。 朝食の時 隣のテーブルに座った120キロ級の彼女(ドイツ人)の献立を横目でチェックした。最初にヨーグルトを4個(違う味)と甘いパンを4個運んできた。それに手をつける前に、今度は目玉焼き2つとウィンナー(牛肉)を8個、それにベーコン(これももちろん牛肉)を山盛りにした皿とジュースを2種類。これは記録的だと半ば感心しながら見ていると、なんと大きなチーズを塊ごと2つ(厚さが3cm位、縦横10cm位)にパンやハムを更に山盛り。 こうなると好奇心が抑えられない。 私達の視線などは全く気にせずに、彼女はパンにチーズのかたまりをはさむとハンドバックにどさっと。 やっぱり。 思わず向かいに座っていた次男と視線が合い、おもわず含み笑い。 次男と私の体重を合わせても彼女には及びもつかないだろう。 アラビア語を解する知人が以前、ホテルの従業員はにこやかな表情をしながら客の悪口を言いたい放題と憤慨していたが全く彼らの気持ちが良く分かる。 客の多くは彼らにサンキューの一言も口にしない。 厳格なしつけで有名なドイツ人なのに、どうしてホテルのレストランではこうなるのだろう。