ストックホルム 夏の珍客
昨日の夜、トレーニングの後でベランダで一人遅い夕食を取っていた時の事、中庭の芝生の上でたむろしていた女の子たちが 急に空に向かって手を振って歓声をあげた。思わず見上げたが、視界には空のみ。と、思った途端に頭上でゴーッという音がした。何回かたて続けに音がしてその音に聞きなれのあった私はすぐアパートの反対側の窓へ。夏のストックホルムでは夕方から夜にかけて良く気球が飛んでいるが、うちのアパートの上は通り道になっているらしい。時々高度が下がりすぎた気球が上昇するためにガス噴射をする。屋根の上を通り過ぎたらしいが、いつもより数段に音が大きかった上、何度も噴射しているようだったので思わず窓の外を見ると... 裏手にある小学校の方向へ気球がゆっくりと沈んでゆくのが見えた。もちろんそんな所にランディングの予定は無い。 ただ上れなくなってしまっただけである。校庭までたどり着けそうにも無い。 運が良ければ道路の真ん中。 初めての事ではないので又ベランダに戻り食事を続けようとしたら、またゴォーッ。2つ目である。今度は向かいの公園に沈んで行くのが見えた。珍しく気温も湿度も高い日だったので気球が上昇しにくいのかもしれないけど、こんな街中に落ちてはいけないに決まっているのだ。 もしかしたら公園の木に引っかかったかもしれない。野次馬根性がちょっともたげたが、トレーニングの後に向かいの公園の高台まで登るのはちょっとと言うことで写真だけ撮った。 気球は空港まで戻れないと、ランディングした所までトラックが迎えに来なければならない。乗客はどうなったかな。昔シドニーで気球に乗ったとき、パイロットは1,000時間の経験があるなんて自慢していたくせに丸太の山の上に斜めに不時着した。 かごから降りてから地面に着くまでが大変だった記憶がある。