渡したかったラブレター
いよいよラスト!(僕の更新ペース的な意味で) 「トラバでボケましょう 2008 夏~秋 レベル10」だぜ! お題はこちら!「恋文」(ラヴレター)「ラブレターをよこせ!」 学年一のバカ田中修一は、学園一の才女吉沢瞳に無謀かつご無体な要求をした。いや、お前。それは愛の告白なのか。もうちょっと何かあったんじゃないか。クッションが足りないのではなく、純粋に頭が足りない。こんなセリフを吐く奴、おそらくは俺の人生に二人といないだろう。「はい」 そして、こんなセリフにこんな返事を返す奴と遭遇する確率は、さらに低いに違いない。ええええええ。「でも、本当に私なんかでいいんですか?」 てめえ田中ふざけんな。あ、分かりにくいと思うけど、上のは田中のセリフです。つうかおまえ、アホだろ。この流れでその発言はありえないだろ。「俺が、お前のことを気に入った。それ以上何か理由が必要かい?」 うわあ。吉沢さんおっとこまえ。つうか、そんなキャラだったんですかあなた。「じゃあ、さっさと帰ってラブレターをしたためな。話はそれからだ」 田中もおっとこまえ。お前がそこで男らしさを出す意味は何かあるのか。「ふん! 家に帰らなければラブレターが書けないとでも思っているのか! なめられたものよ!」 かわいい便箋と蛍光ペンを出して、校舎の壁を机代わりに書き始めた吉沢さんの後姿はとてもかわいかったのです。言ってることの勢いの割には、やってることが地味。「なん……だと……?」 田中。お前もそういう反応しなくていいからね。「くらえええ! 俺の魔手紙! 大リーグ文書一号だああ!」 書き終わって、折りたたんで、くるくる回って田中の前まで行って、どてっとこけて泣きそうな吉沢さんはどこまでもかわいい。「うふ、かわいい子猫ちゃんだね。君の思いの星屑(ひとかけら)、確かに受け取ったよ」 その意味不明なルビは何だ。さっきからこいつらのジェットコースター級のキャラの変わりっぷりは何だ。もう貴様ら何なんだ。「べ、別に感謝なんかしてないんだからネッ!」 そこでツンデレですか吉沢さん。さっきまでの鬼のように濃い声だったのがウソのようであります。どっから出してんの?「へへっ、こいつは余計なお世話だったみたいだな。じゃ、帰ろうぜ!」 一人称がおれっちとか言い出しそうなキャラになりましたね田中君。もう僕は、君の最初のキャラが思い出せないよ。「ええ、あなたと一緒ならば、どこまでも!」 夕日に向かってスキップしながら帰っていく彼らは、どこまでも楽しそうなのでした。そして、楽しそうな彼らをどこまでも見つめていた僕は、ひっそりと涙を流しながら、渡せなかった一枚の手紙をびりびりと破いたのでした。さようなら。初恋。 最後に一つ。田中、手紙開封くらいしてやれ。■□■□■□■□■□【トラバでボケましょうテンプレ】■□■□■□■□■□【ルール】参加: お題の記事に対してトラバしてボケて下さい。 締切りは1つのお題に対し30トラバつく、もしくは10月31(金)夜中23:59まで 1つのお題に対しては1IDにつき1トラバ(1ネタ)とします。 お題が変われば何度でも参加OKです。チャンプ: お題を出した人が独断で審査しチャンプ(大賞)を決めます。 チャンプになったら王様です。以下の特典と栄誉が行使できます。 1.お題を出す 2.言いたい放題な審査をする 3.次のチャンプを決める 何か困ったことがありましたら開催事務局までどうぞ。企画終了条件: みんなが飽きるまで、もしくは開催事務局が終了宣言を告知した時です。参加条件 特になし! ※ 以下あれば尚可!! ブログをもっている。あるいはこれから作成する。 トラックバック機能が使える。 ※誰でも参加出来るようにこのテンプレを記事の最後にコピペして下さい。 企画元 毎日が送りバント http://earll73.exblog.jp/ 開催事務局 ボケトラの穴 http://trana88.exblog.jp/■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□