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カテゴリ:風景
子どもたちが小さい頃は、毎年、行っていました。7月は田んぼの草取りの時期なのですが、学校から帰った子どもたちが田んぼの畦道に座って、「早く祭りに行こうよ」とねだりました。 近所の人たちとも誘い合い、少しよそ行きの服を着て、薄暗くなった道を飯田町まで歩いて行ったものですが、さて片道30分かかったのか、一時間かけて行ったものだったか。よくは覚えていませんが、飯田は珠洲では一番大きな町だったので、そこの祭りに行くことが心をうきうきさせました。 町では、金銀に飾られた山車が、たくさんの若い衆に引かれて町を練り歩きます。「ヤッサー、ヤッサー」という威勢のいい掛け声が、あちこちから聞こえていました。家々ではお客を迎えて、ご馳走を盛った膳が並び、女の子達は着物で着飾りました。祭りの中心は春日神社です。神社へ続く道には夜店が並び、道狭しとばかりに人が行き交います。浜辺では花火が打ち上げられ、祭りの賑わいは最高潮となるのです。 祭りに行くときは、スキップでもしているように元気だった子どもたちも、帰りる頃には疲れてしまい、背中におぶって夜道を帰ってきたものでした。 この灯篭山祭りに来たのは、さて、何年ぶりでしょうか。夜には行きませんでしたが、久しぶりに見る山車は、昔の通り、きらびやかなものでした。しばらくは、時を忘れて祭りの賑わいの中にいました。いろんな想いが、心の中を過ぎっていきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.22 17:56:51
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