草木染めの冬仕事。ヤシャブシの徹底解剖!
11月なのに、もう冬になってしまった。ヤシャブシの実は冬の雨と雪に濡れると黒く変色し、次第に堅い実が開いて中の種が北風に吹かれて飛ばされる。そして土手一帯に種を広めている。その実と種には黒く発色するタンニンを含んでいる。ヤシャブシの実と種の抽出比較写真は、左から26年以前の実、27,28年の実、今年29年の乾燥した実、29年の青い実 各3個を水道水200ccに浸し3日後の状態去年の種とそれ以前の種を水に浸して3日後の状態新しい実よりも古い実が濃い色を出している。ただし、必ずしも常に濃く染まるとは限らない。緑色の実や種の飛んでしまう前の堅いままの実を採取して保存し、実から落ちた小さな種も集めておき、煮出すときに実の重さの10%量を加えている。去年の実、それ以前の実を毎年同じ割合で混ぜて抽出する。こうしてヤシャブシの実を毎年収穫し保存することによって、毎年安定して同じような色を染める。ヤシャブシもウルシも能登の山に捨て置かれた植物だが、とても良い染料植物だ。この冬は、これらと他にも可能性の高い植物の抽出方法と染色方法と媒染方法を9項目に分類し、それぞれ3種類の水で染めてデータをまとめていく予定。3×3×3×水の種類×植物の種類・・・???なんだか膨大な数になりそうだが(^^;) 春になったら、その中の魅力的な色を工業試験場へ持ち込み、耐光堅牢度を調べて使える色を決定しようと思う。能登の山野に捨てられていた植物から、良い品質の色を見つけて絞り技法とロウケツ技法、手描き技法の新しい草木染めを完成させたい。ちょっと楽しみな冬になるか?ものすごく地味~な冬になる・・・かな?(^o^)▼能登の手の日々 カテゴリー ●全て ●日々 ●街中ギャラリー ●染色 ●能登、そして、この町 ●絵・美術について ●CG ●食べもの ▼能登の手の作品集 (写真・CG) ▼リンク ●ようこそNotoNote オリジナルのデザイン・あつらえの着物。染色・草木染めの専門ページです。 ▼お気に入り ブログ・その他 ●Water-Colour ひろろdecさん ●紅の水絵日記 M-Crimsonさん ●MoMo太郎日記 MoMo太郎009さん ●Kleine Erfrischung kamoppieさん ●考え事ほか vissel-篤胤さん ●地元力向上委員会 hanami73さん ●今日の空 つるまる5さん ●Que sera sera 五右衛門0563さん ●染工房えむ koubou-mさん ●バンブーおじさん奮闘記 幸達さん ●てんてん日記 もえぎさんにほんブログ村染色の専門サイト★能登の手へのメール