アジのヒネズシ(ご飯だけで醗酵させる)
今年は程良い大きさのアジが手に入らなくて、ヒネ(熟れ)ズシを漬け込むことが出来ないと思われた。諦めかけたときに、それでも願いが叶って、なんとか例年のように10kg漬け込むことが出来た。最近はアジを酢で締めてから漬け込む方が多くなったようだが、我が家のは古くから伝わる方法の熟れ(なれ)ズシ、ヒネズシとも言う。酢を使わず、2晩ほど塩漬けしたアジに山椒の若葉と唐辛子、ご飯だけで醗酵させる。ちょっと危険な方法(笑葉の1片が最大で2cm以内の柔らかい山椒を準備するご飯をたっぷり敷き詰め唐辛子を散りばめ、山椒の若葉を均一に並べるアジを揃えて並べ、またご飯を被せ、山椒を一面に敷き詰め、そしてまたアジを並べる繰り返し。いつもは小ぶりのアジを使うが、今年のように大きいのは脂が乗っていることの心配があって、殊更失敗の危険性が高いらしい。・・・それでも酢漬けのアジは使わない。ご飯だけで醗酵した味のアジが食べたいのだ。妻が結婚以来33年習った婆さんゆずりの方法で漬け込んだ味を、私は60年以上食べ続けている♪子どもの頃の私はといえば、団扇を持ってハエが来ないように風を送るのが役目であったが(笑)今でも山椒の葉の準備と、ご飯を桶に入れるだけの作業しかできない。・・・アジのスシは、作り手と家に付いた醗酵菌によって出来あがりが決まるらしい・・・そして漬物置き場を掃除して重石を洗って準備万端。一晩寝かせて落ち着いた今朝、重石を載せて作業終了。醗酵の進み具合で重石のブロックを増やしたり、傾きを直さないとイケナイ。昨年は酸味も臭みも少なく、まったりとした良い出来だったが、今年は不安要素が多い!気温が上がり過ぎても冷夏でも出来上がりが怖くて、何も口出しも手出しも出来ない私なのだ(^^ゞ▼能登の手の日々 カテゴリー ●全て ●日々 ●街中ギャラリー ●染色 ●能登、そして、この町 ●絵・美術について ●CG ●食べもの ▼能登の手の作品集 (写真・CG) ▼リンク ●ようこそNotoNote オリジナルのデザイン・あつらえの着物。染色・草木染めの専門ページです。 ▼お気に入り ブログ・その他 ●Water-Colour ひろろdecさん ●MoMo太郎日記 MoMo太郎009さん ●Kleine Erfrischung kamoppieさん ●考え事ほか vissel-篤胤さん ●地元力向上委員会 hanami73さん ●今日の空 つるまる5さん ●Que sera sera 五右衛門0563さん ●バンブーおじさん奮闘記 幸達さん ●てんてん日記 もえぎさん染色の専門サイト★能登の手へのメール