柿渋染めの実験
『高濃度の柿渋、新型コロナ感染抑える効果 食品化に期待』というニュースがあり、工房に柿渋染めのマスクやストールの染色打診があったので、柿渋染めの実験を行った(^^)奈良県立医大の実験では、唾液(だえき)などを使って口内や体内を再現した液中に、新型コロナウイルスだけを入れたものと、ウイルスと柿渋を入れたものを混ぜるなどして比較した。柿渋を入れた液中では、感染力を持つウイルスの数は1万分の1以下に減り、柿渋が新型コロナウイルスに有効と言える結果が出たという。また、柿渋の濃度を一定程度より薄めると、効果はなくなるという。そこで高濃度の柿渋液を使うことにしたが、マスクやストールが柿渋臭いのでは話にならないので、無臭柿渋を買って染めてみた(^^)柿渋は塗料や染料として扱われることがい多く工房でも何度か使っているけれど、この無臭原液は初めて使う。染色には特に問題なく引き染めで均一な色になり、マスクなどには向いている。ただし、浸し染めや筆で塗るのはムラが出やすい。画像上は木綿の白生地を水地入れして乾燥待ち、下は絹布に柿渋染め、手前の黒は鉄媒染濃淡、その上の金茶色はチタン媒染濃淡柿渋原液が1-1~4回重ね、1/3倍希釈液が3-1~4回重ね原液は3,4回色を重ねると生地目が詰まって分厚くなり、染料の動きが悪いのでムラが出ている。全体は、太陽光に当てる時間によって発色が変化していく。次回はマスク完成時の太陽光による発色変化を見る。染色実験の結果としては、絹ストールにも引き染めで対応できるし木綿でも同じように染まるので、マスクには安価な麻や木綿が向いていると思う。浸し染は柿渋のイメージである色だまりが出た場所は、染めムラそのものになるので工夫する必要あり。もともと柿渋には抗菌性のあることが報告されていたから、コロナに有効であってほしいとものだ!ちなみに飲料用の柿渋を飲んでる人もいるが、今はどこのショップでも売り切れ状態になっている。言い忘れたけれど無臭柿渋は臭くない!しかし、高濃度の染めでは鉄媒染が臭い!(笑)ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200g以上染めることが出来ます。▼能登の手の日々 カテゴリー ●全て ●日々 ●街中ギャラリー ●染色 ●能登、そして、この町 ●絵・美術について ●CG ●食べもの ▼能登の手の作品集 (写真・CG) ▼リンク ●ようこそNotoNote オリジナルのデザイン・あつらえの着物。染色・草木染めの専門ページです。 ▼お気に入り ブログ・その他 ●Water-Colour ひろろdecさん ●紅の水絵日記 M-Crimsonさん ●MoMo太郎日記 MoMo太郎009さん ●Kleine Erfrischung kamoppieさん ●考え事ほか vissel-篤胤さん ●地元力向上委員会 hanami73さん ●今日の空 つるまる5さん ●Que sera sera 五右衛門0563さん ●染工房えむ koubou-mさん ●バンブーおじさん奮闘記 幸達さん ●てんてん日記 もえぎさん染色の専門サイト★能登の手へのメール