20年経った色が、語る(その2)
仕事には使えないと思っていた草木染めだったが、ヤシャブシの鉄媒染のグレーやゴバイシの重ね染めによる黒は工業試験場の耐光堅牢度4級から5級の結果が出た。すると絹ストールが全国通販のカタログに掲載出来るという話になり、同じく大手のデパートでも販売できることになった。黒とグレーの4級~5級以上の耐光堅牢度試験結果20年前も今も30分の染めや媒染を1回では3級未満の結果しか出なかったが染めの時間も媒染剤の分量も、3級が出た内容を基準にしたコガネバナ、タマネギ、ウルシ、ラックダイ、アカネ、ゴバイシ、ヤシャブシの試験国内で使われる天然染料の代表的な色、絹にも木綿にも3級以上の成績を求めた作者の主観ではない、JIS規格の試験や公的な機関の試験結果は一つの基準になり、作り手と販売と使う人の共通認識になる。2013年のカタログ掲載を機に、曖昧だった草木染めの耐光堅牢度や摩擦堅牢度の3級の結果を基準として、工房で染める方法を変えてきた。染液は常温から加熱し80℃以上で60分以上抽出→媒染は30分→染めは常温から加熱80℃上60分、この繰り返しを2回以上行うと銅媒染と鉄媒染の色は殆どが耐光堅牢度3級以上になった。アルミ媒染でもアカネやコガネバナは耐光堅牢度3級になる。「草木染めは自然の色だから化学染料の基準で判断するのは不自然」だという人もいる。・・・金沢に暮らす友人の染織家が「草木染めが、いつまでも趣味の世界のままなのは、堅牢度を調べないから」だと言う。まさに色々だ(^^;・・・以下次回・・・ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200g以上染めることが出来ます。▼能登の手の日々 カテゴリー ●全て ●日々 ●街中ギャラリー ●染色 ●能登、そして、この町 ●絵・美術について ●CG ●食べもの ▼能登の手の作品集 (写真・CG) ▼リンク ●ようこそNotoNote オリジナルのデザイン・あつらえの着物。染色・草木染めの専門ページです。 ▼お気に入り ブログ・その他 ●Water-Colour ひろろdecさん ●紅の水絵日記 M-Crimsonさん ●MoMo太郎日記 MoMo太郎009さん ●Kleine Erfrischung kamoppieさん ●考え事ほか vissel-篤胤さん ●地元力向上委員会 hanami73さん ●今日の空 つるまる5さん ●Que sera sera 五右衛門0563さん ●染工房えむ koubou-mさん ●バンブーおじさん奮闘記 幸達さん ●てんてん日記 もえぎさん染色の専門サイト★能登の手へのメール