先日、某新聞社の取材を受けたときに、
「草木染を行う理由」という質問で「目の前に染まる草があるから」と答えたが、もひとつ脳裏に浮かんだことが言葉として出てこなかった(--;
そのフレーズが、「草木染は、染色の古典」。
今日、思い出した(笑)
だからどうなの?と問われそうだが、今のことを理解するには古典を学ぶと更によく分かる・・・ということが、染にも言えるかもしれない(笑
仕事の注文の場合は依頼主に気に入ってもらえる方向に全力を尽くすのは当然のこと。その一方、自分の世界を探すときには、他人の目や言葉をまったく意識しないで無謀とも言える技法に挑戦したりもする。
そして、思うのだ。
『古典にも、伝統的技法にも、はじまりがあった』のだと。
ローケツ技法による草木染。木綿布にゴバイシ、2000年頃の作品。

『ふわり-01』

『ふわり-02』
けっこう自分では気に入っているのだが、見た人は怪訝な表情をすることが多い作品だった(^^;