長らくブログを更新しないので、「仕事してるの?」と知人からメールが届いた。「染めの仕事はしています」と書いたが。
最近は草木染めばかり行っていて、なかなか着物の染めができないでいる。それでも昨年の秋に取り組んだ振り袖がなんとか年末に仕上がって、今日の成人式で着てもらうことができた。
写真下は後ろ身頃
 振り袖の仕事は訪問着の3枚分ほど模様が多い。桜模様が後ろ身頃にも袖にもイッパイで、彩色をしても描いても描いても描いても果てしなく終わらないような気がしたし、花の周囲に金で仕上げを施すのに、目がチカチカして進まないし、・・・高齢者には厳しい仕事だった。
今回の模様は、依頼者さんが雑誌に載っていた写真の気に入った柄をヒントにして進めたが、扇面や波しぶきの模様の配置に手間取ったり、希望に沿うための何度かの描きなおしで図案にも時間がかかった。それでも年末には、仕立て上がった着物に合わせた帯も仕上がってきた。
オレンジ色の帯揚げもグリーンの帯締めも着物に合わせて揃えることができた。やっぱり着物を染めて、実際に着た姿を見るのは嬉しい!
草木染めの仕事は、もちろん楽しいが、今年は、もう少し着物を染めようかな~。知人のメールへの返事は「仕事しないと、食べていけないです!」。 | |