久しぶりの雷雨。冬が近そうだ。今日の天気は雨が近そうだったので、午前中に急いで家の裏に植えてあるヤシャブシの実を採った。
写真右はヤシャブシ、左はヒメヤシャブシの実。今年はたくさん可愛い実が付いていた(^^
茶色くなっていても良いが、実から種が飛んでしまったものは使わない
乾燥させて収穫年度ごとに保存し、一定の割合で数年分を混合して使用
高枝バサミでもう少し採れそうだったけど、今年はこの程度の量でよいかな~と。冬の間にヤシャブシの黒とウルシの黒とゴバイシの黒の混合で、好みの黒を染める実験をしようと思っている。
数年前に試験したヤシャブシとゴバイシの染め重ねの黒では、耐光堅牢度試験5級以上という結果も出ている。染と媒染を合計6~8回重ねた色で、丁寧な洗いと染色後に蒸熱処理を行った黒が良かった。
ヤシャブシは茶味の黒、ウルシは緑味の黒、ゴバイシは紫味の黒。この3種類の混合でニュートラルな黒にできそう。好みの色味の配合を見つければ良いと思う(^^)
ヤシャブシとウルシは能登産。ゴバイシは染料店から買った(たぶん)中国産。ゴバイシは私の家の近くには見つけられない、この辺では、あのヌルデの木にカラを作るヌルデシロアブラムシがいないみたい(^^;
草木染でも、こうした耐光堅牢度の良い色を染めることが出来る。ウルシをはじめヤシャブシ、ゴバイシなども含め、実験で工夫を重ね丁寧な染めの試験をして、もっと良い染を増やしていくこともできるはず。もっと多くの植物の染色で、化学合成染料に遜色のない色を実現していきたいと思う。 | |