11月7日(土)、丹波漆を染める第3回めの講習会へ行ってきました。京都府北部の福知山市夜久野町は、古くから丹波漆と呼ばれる漆がとれる地域で、近畿地方に1か所だけ漆の産地として継続して活動している所で、現在も後継者を育成し植栽を行っています。
これまでの2回は8月に行われていましたが、今年は新型コロナの影響で11月に少人数の開催になりました。今回の内容は午前と午後の2回、綿麻のストールとマスクのウルシ染めです。

3色の中から1色を1人ずつステンレスボウルで染め

午前の部の皆さんのストールの様子

午後の部の皆さんのストールの様子
使ったウルシ抽出液は80ℓ、ちょっと作業量が多かったのですが、スタッフの皆さんが染料の作成から資料の作成、水洗い、ステンレスボールの交換などの作業を進めてもらえてので、2回の講座はトラブルもなく、順調に進めることができました。
参加者はウルシ染めは初めての人ばかりでしたが、皆さんストールの染めに取り組んで貰えました。染色の経験がある方数人からは「こんなに木綿に綺麗に染まる草木染めって珍しいですね」と喜んでもらえたのが嬉しかったです(^^
漆の産地の皆さんが、漆の木の廃材を有効に使って染めを行うことによって、単なるエコロジーではなく、漆の木の循環のお手伝いになることにも意味があると思います。そして、何よりウルシの木が実質的に良い染めのできる染料として利用できることが重要です。各地のウルシ材を使って魅力的なウルシ染めが、もっと広まれば良いと思っています。(^^

ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200g以上染めることが出来ます。 | |