このところ連日、テスト、実験、試験のための日々。今日はウルシチップを炊き出して抽出した染料を絹に引き染め(刷毛染め)。
絹布や木綿布などを染める場合、染料に浸して染める場合と、布をピーンと張って刷毛で染料を染める場合がある。絞り模様などは浸し染めで加熱して染めるが、友禅やロウケツのボカシなどの場合は刷毛染めで行うことが多い。
引き染めのテストは以前にも行っているが、今回は試験提出用

乾燥後にアルミ媒染、チタン媒染、銅媒染、鉄媒染を行う

仕事場は藍染め絞りなど同時進行

煮出した染料を2倍に濃縮(加熱して1/2に煮詰めた液)4倍の液を刷毛で染める

下から見た状態で手前は抽出そのままの液、中は2倍濃縮、奥のほうが4倍濃縮液
工業試験場で耐光堅牢度の試験を受けるための絹布。この年齢になって『試験』を受けるための準備をしている・・・まるで受験生。ドキドキ!(笑) といっても浸し染めで(加熱浸染で)3級以上出した色だけ引き染めの試験を受けることにしている。
以前にも書いたことがあるけど、石川県の工業試験場では『耐光3級』だけを20試料まで2000円ほどで調べてもらえる。つまり1色を100円程で調べられる(^^) 他の多くの試験場では耐摩擦や耐洗濯、耐汗などとセットで調べる方式が多いので、1色を調べるのに1万円以上必要な場合が多い(経験済み)(^^;
石川県の試験金額を他の県の人から羨ましがられることもある。他の県や公的な試験場も、この方式を採用すれば良いのにと思うが他の自治体には口出しはできないので、繊維関係の方はエリアの試験場に要望を出してみるのも良いかも?
私見だけど、石川県の繊維産業が盛んなのは、この試験方式があることも大きなメリットの一つではないか、と思っている(^^

ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200g以上染めることが出来ます。 | |