ウルシ液など植物抽出液を染める場合は加熱浸染(カネツシンセン、シンゼン)を行うことが多いが、柿渋は冷染(レイセン、レイゼン)という文字のまま冷たい液に浸して繊維を染めるか、刷毛で布を染める。柿渋液は染めるとは言わずに《塗る》という表現する。和紙や布、竹製品などに刷毛で塗って色付けや補強材として使うことが多い。
柿渋で布を染める場合は表面がクシャクシャのイメージもあるが、布をピンと張ってシワの無い染めにすることも、媒染剤によって異なる発色を得られることもできる。日光などで次第に濃く深い色に変化していくことも、他の染色が退色していくのに比べるとメリットといえるかもしれない(^^
張木と伸子で生地を張り刷毛で染める

室内で染めるので市販品の無臭原液を水で2倍に薄めて染め液にする

左から柿渋のみ、柿渋+チタン媒染、柿渋+鉄媒染(薄)、(濃)、稀に茶色を銅媒染で染める 植物から作った数々の染料液で染めた布には、抗菌作用があるという研究データがネットでも出ている。商品を販売するときに「抗菌マスク」と記して販売している場合もある。ウルシ染めにも柿渋染めにも、抗菌性の良い効果はあるらしい。でもウチのマスクには印刷していない。
なぜ?理由はウチで染めたマスクは抗菌性を調べてないから(^^;
何故調べないか?というと、これらの抗菌性は黄色ブドウ球菌や大腸菌に対する抗菌性であって、食中毒対策には良いのかもしれない。しかし今、望まれている抗菌性はコロナに対してであって、その対策に効果があるような紛らわしい表示は書きたくない(^^)
では、なぜ染めるのか?それは染色品として良いから。私は染料として良い植物液を使って布を染めるマニアなのです((笑)

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