《能登上布で新商品作り》北國新聞6月27日朝刊に掲載して戴きました。金沢大学経済学類ビジネス&マーケティングゼミの4人のメンバーが、能登の草木を能登上布に染めた新商品づくりの活動を行っています。
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実のところ今年の私は、目も見えないし腰も痛いから、疲れない程度にのんびり畑仕事をすればよいと思っていた(^^; そんな3月の下旬、大学生4人のリーダーから「漆染めの体験、及び能登の草木を利用した製品を何か作れないか検討したいと思っています」という相談がきて、話を聞いてみると凄く真面目に取り組む姿勢が伝わってきた。
そして、彼らが選んだのは伝統的工芸品の能登上布。それに能登の植物の色を染めるということ。・・・よりによって麻布に草木染かぁ~・・・(^^ゞ
それから4か月め。金大生4回目の能登訪問は、畑仕事だった(^^;
能登上布の見学や草木染めの体験、染色用の植物栽培も経験したいという。それには私も真面目に向き合うしかない。なので畑を耕して畝を作り、ニホンアカネを植えることにして、苗を準備してきた(^^ゞ
ということで、協力をするのなら、これまで行なったことのある知識と技術をフル稼働し、これまでにやったことの無いことも含めて挑戦してみよう~と。私も楽しまなくてはイケナイと思ったわけ(笑)
草木染めは絹には良く染まるけれど、木綿や麻には染まらない植物液が多い。無理やり他の成分を加えて染めるのは、私の本意ではない。ウルシやアカネ等は麻布にも良く染まり、耐光堅牢度も3級から上の試験結果が出ている。他にも染まる植物として、藍やヤシャブシやゴバイシの濃い色も良い。そして、染まる植物を、もっと探せばよい。
大学生の発案で動き始めた企画。彼らが今後、どんな品を、どのように考えるのか?それを、どう進めるのか?そして染める人、上布を織る人々、私たちは何を行なえば良いのか?どんな方法があるのか?それぞれが考えながら、進んでいく。
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70歳間近かになって、こういう染めが待っているとは、思ってもみなかったですよ(笑) 難しいけれど、上布に草木染めの可能性を探すことができると思います。何らかのイメージを形にすることができると思っています。3年後、植えたニホンアカネを、美しく染めるため元気でいなければ!(^^
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