ウルシチップを使った染めでは、条件によって良い緑色が染まる。
絹、綿、麻にウルシチップの染めはアルミ媒染で黄色、銅媒染で茶色、鉄媒染で緑グレーが染まる。より緑色に近い色を染める工夫として、アルミ媒染で黄色に染めた後に、ウルシ液を染め重ねて鉄媒染を行うと利休系から深緑色が染まる。

絹にウルシのアルミ媒染が乾燥してからウルシ染め、鉄媒染を重ねた緑系統の色

薄い藍色にウルシのアルミ媒染を重ねて青味の強い緑も染められるが

④を先に染めてから②を染め重ねると⑤になる

薄色の藍や生葉染めのブルーの上にウルシ液を染めた場合は、藍の部分の退色が早い

絹の生地によっては抹茶系の色も染まる

分厚い絹には色を含んで濃く染まることもある

木綿布には、こうした色に染まる場合とグレー緑系に染まる
染める生地の状態によって変わるので色の保証はできないが、①アルミ先媒染→②ウルシ染め→③鉄媒染→④ウルシ染め→⑤鉄媒染というような重ね染めを、しっかり行うと耐光堅牢度も3級を越える場合が多い。
染料濃度や抽出条件、温度や時間の染色条件によって結果が異なる場合がある。ぜひ、自分でデータをメモして試験に出し、何度でも再現できるような染め方法を身に付けてもらえたら、と思うのだった(^^
自分で工夫して染めた色が、試験で3級の成績が出ると、とても嬉しいものです!!!(笑)

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