5月5日午後2時42分ごろ、石川県珠洲市を震源として震度6強の地震があった。工房は震源地から車で1時間ほどの所なので震度4程度の揺れで、家や周囲にも被害はなかった。多くの方からご心配とお見舞いの電話やメールをいただきました。ありがとうございました。珠洲では死亡した人もいて怪我人や家屋の倒壊、断水、通行止めの報道も多くあります。今日は雨が強くなる予報もあり、土砂崩れなども心配です。
珠洲市在住の従姉妹のお店も前回の地震の被害を直したのに、また壁やガラスが壊れて「もう商売やめようか」とため息をついた。私は言葉を失ってしまう。
小雨の中、今日も私は丘に上がってササユリの様子を見る。なんか、土と向き合うことも非常に悔しい思いがあるが。自然と向き合うレベルが違い過ぎるけど、私にできることは、こんなことしかない。
杉林の下、こんなスンバ(杉葉)の中にも育つことに驚いた
ミズゴケの中でも良く育っていた
球根を分けて植えて4年ほどで4~5枚の葉が出て来る
2年前に蒔いた種からの1枚の芽は小さい
それぞれの球根に応じて蕾は育つ
4年前から石川県の準絶滅危惧種であるササユリを増やすための個人的な活動をしてきたが、いろいろと考えさせられることが多い。努力しても徒労に終わることも多くある。
ササユリの生育は比較的風通しの良い場所が多いが、中には湿り気の多い中庭や雑木の陰の所に育つのもあって、最近では社寺の苔生した場所も良く育つことが分かった。自然に増減するしイノシシの餌食になることもあるが、お彼岸や五月の連休の頃の草刈りで全滅に近い被害にもなる。ササユリに関心のない人が農場や墓所など仮払い機で一掃するのは、気が付いても見ていても私には止められない。
花の咲いていた場所は栽培環境が良いので、発芽率が良い。ササユリの種はサヤの中に150~250個ほども入っているので、そこへ行き晩秋に種を蒔いておく。そうして4年が経って、自宅の庭では分けた球根から発芽して小さな蕾が見えてきた。確認はできないが、私の蒔いた種も発芽して育っていると思う事にしている。
ササユリの畑は、昨日も今日も何事もなかったように静かに風に揺れて、それぞれの茎に小さな蕾を膨らませている・・・無力だが、少しの励みにはなる。
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