アカネの乾燥根を希望されたのだが、「工房の4年目のアカネは使い切って3年目の根しかないです」と伝えたら3年目の根でも希望、ということで10株ほど掘った。10年ほど前は3年目の根が良いとされていたが、最近は4年目の根という声が多くなった。4年目は根の色素が熟成して濃くなるし、染まる色も良くなると言われている・・・私は未検証だが。
今回も太い生の根は最大で5ミリ程度ある。
根が太いほど良いか?というので画像を加工して2cm以上にした!!!
この中に直径2ミリの根を埋め込んだら、その皮の量がはるかに多いのは言うまでもない
実際は2~3ミリもあれば良いと思う
10株ほどで10ℓバケツ4杯分ほど、乾燥すると5分の1くらいになる
ヒゲ根は要らないけど、太い根の白い部分は赤い色が抽出できない
これは染料店でも問題視されるのだが、アカネの根は芯が白く根の周囲の皮が赤黒く、皮に色素がある。つまり太い根だと外皮より芯の白い方の重量が増えることになる。乾燥すると5ミリの根も4ミリほどに縮み全体に色が濃い赤黒になるが、芯の部分は殆ど白いままで重量だけ稼げる(笑)・・・こんなことは、バラサナイ方が良いのかな?(^^;
生根の方が染まる色は鮮やかだが、その分耐光堅牢度は弱い。一般的に鮮やかに染まった色ほど、色あせは早い。見た目の色だけで比較しても言えないので、染めの実験をするしかないかな。
こうした根の太さに関しても問題があるし、生の根の染め色と乾燥品の染め色との違いもある。これらの根拠ある説明を今はできないが、来年には、4年以上の根と3年以下の色の比較を実験と試験で説明できるようになりたい(^^
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