鹿児島でハゼノキの育成と文化の普及活動を行っている内田樹志(ウチダタツシ)さんが福井での仕事に来られ昨日の雪の中、能登の工房まで足を延ばしてもらえた。11時過ぎから16時半までハゼの木やアカネの栽培、ヤシャブシの染めなどの話をしたが、42歳と72歳の年齢を超えての話は殆ど植物三昧だった(^^
草木染めの絞り染め分けストールの前で

ストールに染まったヤシャブシの色を語りあう

ヤシャブシとゴバイシの黒染めが完成したところ

30年間の私たちの草木染めの絞りとロウケツ模様を見てもらった

40年前に買ったハゼの実から作った木蝋は緑色から茶色に変わっていた
 ハゼの木はウルシ科の植物で、その実を和ろうそくの原料にしてきた。40年前のこと能登で着物を染めるためのロウケツ模様を描くために、ハゼの実から作られた木蝋を買った。ロウを加熱して液体にし刷毛に含ませ棒を打ち付けて、生地に2ミリほどの吹雪のような点々の模様を染めた。その仕事は部屋中をハゼの木のロウの匂いで満たし、全身にロウの成分を浴びて皮膚がカブレる人もいた。・・・ウルシ科の植物のパワーだろう(^^;
ハゼの木の染めで知られる黄櫨染(こうろぜん)はハゼとスオウによって染められるが、天皇が儀式に着用する禁色であり一般には使用されない。ウルシより先にハゼの木は良い植物染料だったのだ(^^
そんなこととは知らないままに私はウルシ廃材を染料にして、ロウケツの染めを行っていた。ハゼの木の繋がりで知り合った二人の話題は一日中語り合っても終わらないので(笑)遅くならないうちにキリを付け、内田さんは金沢のホテルへ向かった。春にはまた、草木の話をしましょうという約束をして(^^ゞ

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