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第二次エジプト滞在紀

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2005年01月21日
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犠牲祭の予定が一日早まった為か、アスワンから予定よりも一日早く切り上げて帰ってきた。今年は去年出ていたチームとはだいぶ異なっていて、色んなフォークダンスを見ることができた。

参加したのは、タンヌーラ、ベニスウェーフ、マハッラ、アスワンなど。ベニスウェーフとマハッラは共にカイロから2,3時間の町で、往き帰り同じ列車だった。
ところでやはりチケットは外国人だからという理由で売ってもらえなかった。
これは嫌がらせというわけではなく、旅行者の安全の為外国人には夜行2本しか乗せられないという内務省の決定の為だ。
リュックに旅行用ショルダー抱えて駅にたどり着いたのに、
イブラヒームとあちこち頼み込んでもだめだった。
泣きそうになりながらも仕方ないのでとりあえず皆と同じ列車に座ることになった。実は去年もチケットは列車に乗って買っていたのだ。

列車は6時45分に出発。程なく車掌さんがチケットチェックにやってきた。隣に座っていたハーリドが車掌さんに同じグループで行くのだけどチケットはここで買ってもいいかみたいなことを聞いていた。私はかなり身を縮めていたのだが、車掌さんは「じゃあ53ポンドね」といって極々普通にチケットをきってくれた。一体あの苦労は何だったんだろう…。
ともあれめでたくアスワンにいけることになった。

そうそう、アスワンに向かう日は私の誕生日だったのだが、22年間生きてきて最高の誕生日になった。電車の中で演奏をしたりみんなでゲームをしたり、なによりも大好きなタンヌーラのみんなと過ごせたのが本当に嬉しかった。

早朝アスワンに着くと、ものすごい寒さが待っていた。アスワン市はほぼ北回帰線あたりの緯度で、夏は50度を超えることもあるらしい。しかし冬はあまりにも晴れているため夜は放射冷却によりかなり冷えることもある。
去年もほとんど同じ時期だったので、ある程度の寒さを想定して暖かい服を用意したつもりだったがそれでも太刀打ちできなかった。
アスワンの人によると今年の寒さは異常だとのこと。異常気象は世界的規模で起こっているらしい。などと考えていても現実の寒さはどうにもならない。

さて、駅にから出るとアスワンの懐かしい人々が迎えに来ていて彼らの用意した政府ナンバーのバスに乗り込んだ。アスワン滞在中ずっとこのバスにお世話になった。
向かったのは宿泊先のユースホステルのようなところ。ヌビア博物館のちょっと先で駅からはかなり離れている。完全にエジプト人の団体向けのところだが、かなり清潔だしお湯もちゃんとでるので何の問題もなかった。食事に関しても非常に質素ではあるが3食付いていた。
またイスラム国のため、男女の部屋がカチッと分かれており、それぞれ別の階段を使うことになるので安全性もバッチリだった。

昼食をとってのんびりしたあと、夜の8時くらいから仕事が始まった。バスに乗って駅前通へ行き、そこからパレードスタート。他のチームは男女混合で、棒を剣に見立てた勇壮なダンスや派手な衣装のベリーダンスなど多彩だ。タンヌーラは完全に男だけのグループだが海外公演を年に何度もこなしているだけあって、女性の華がなくてもその洗練されたパフォーマンスで他を圧倒する存在感であった。

2日目は待望のフィラエ神殿。フィラエ神殿はイシス神を祭った神殿で、アスワンハイダム建設により建物そっくりそのまま別の島に移されたという背景を持つ。私はもともと古代エジプトよりはイスラームのエジプトが好きなのだが、フィラエ神殿はエジプトの中でも最も好きな場所のひとつだ。タンヌーラは神殿ではなく、神殿に行く為の船着場で公演をするのでフィラエ神殿行きはアスワン市からのプレゼントである。そしてわたしはそれにちゃっかりあずかるというわけ。

船着場にはそれほど外国の観光客もいなかったのでちょっと残念だったが、周辺の土産物屋のエジプト人達が大喜びしていたのがなんだか嬉しかった。
10分くらいの公演を終え、いざ船に乗り込む。係員にチケット提示を求められたが周りがグループの一人ですというとすっと通してくれた。実は去年も今年も観光地では一銭も払っていない。移動も専用バスなので交通費も払った事がない。
エジプトで生活する上で必須の「交渉」をここでは一度もしたことがない。またエジプト人と一緒ということでちょっかいを出してくる変な若者も近づいてこないので、本当に安全な旅である。
フィラエ神殿へはモーターボートで5分ほど。空の透き通った青をそのまま映したナイル川、そこにうかぶ巨大な石や島、遠くに見える砂漠。こんなに幸福な景色があるだろうか。アスワンはまた緑も多い。

フィラエ神殿では約1時間ほどのんびりすごした。タンヌーラのみんなは衣装そのままで来ているので、エジプト人観光客も珍しがって写真をたくさん撮っていた。また日本人もめずらしいので、私も相当写真を一緒に撮らされた。ただし、メンバーががっちり監視しており、私の肩に手を置こうものなら「はい、その手下ろして」とか「もうちょっとはなれなさい」とか側から注文をつけていた。

観光を終え船着場に戻ると、今度はアスワンハイダム記念塔での公演。アスワンハイダムはソ連(当時)の協力により完成したダムで、この記念塔にはアラビア語とロシア語で文章が書かれている。ここも残念ながら観光客があまりいなかった。ちょっとのタイミングだったのだが、なにしろお昼の時間が迫っているので観光客など待っていられない。それでもきっちりとしごとをこなし、エジプト人家族や10数名のヨーロッパ人たちを喜ばせていた。

ながくなってしまったので、今日はとりあえずここまで。





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最終更新日  2005年01月22日 02時40分26秒
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